Love shower (ページ7)

今日:58 hit、昨日:43 hit、合計:181,458 hit

・ページ7

勇太side

購買へお昼を買いに行く廉を1人にしたくない俺は、いつも通り一緒に購買へ行く

廉「毎日毎日、ごめんな？」

勇太「俺が来たくて着いて来てるんだから、そんな申し訳なさそうな顔しないの！笑」

廉「...うん。」

いつもは下を向いている顔が俺の方を見て微笑んだ

うん、今日も可愛い。

廉は魅力的な人なのに、それに気付いてないから学校では目立たないようにひっそりとしている

でも、それが故にイジメに発展してしまうこともあるから、そういう奴らの標的にならないよう常に目を光らせてる

...でも、目を光らせていても防げないものも時々あったり

廉「ぅわっ、」

目の前から歩いてきた奴らが、周りも見ずにふざけて歩いていたせいで、廉がぶつかられて尻もちをついた

勇太「廉、大丈夫？！

...おい、お前らどこ見て歩いてんだ？」

『あ〜ごめん、大丈夫？笑』

勇太「ヘラヘラしてんじゃねぇよ！」

ダンッ...

ついカッとなって壁を殴った

『ご、ごめんて、そんな怒るなよ神宮寺〜。笑』

勇太「お前らなぁ」

廉「ジン、俺は大丈夫だから、行こ？」

そう言った廉に腕を引かれてその場を離れた

廉「血出てる。消毒して絆創膏貼らないと」

壁を殴った俺の拳からは血が流れてしまったみたいで、購買じゃなくて保健室まで行く事になってしまった

勇太「ごめん、俺のせいで」

廉「ちゃうよ。俺が前を見て歩かんかったから...」

ｺﾝｺﾝｺﾝｯ...ｶﾞﾗｶﾞﾗ...

廉「失礼します。せん、せ...居らん、みたいやな。

俺が処置するから、ジンはそこ座ってて？」

勇太「うん、ありがとう」

廉は見つけてきた救急箱から消毒液を見つけ出し消毒をすると絆創膏を貼ってくれたが、なんとも不格好だ

それが愛おしくて、段々と怒りは治まってきた

廉「下手でごめんな？やっぱり養護教諭の先生呼んでくるな？」

先生を呼びに行こうと立ち上がった廉の腕を掴む

勇太「いい！俺は廉が処置してくれたし、先生は呼んでこなくていいよ。ありがとう廉！笑」

そう言って頭を撫でながら笑って見せれば、困った顔をしていた廉の表情も少し和らいだ

普段、俺はちょっとした事じゃ怒らないけど、廉のことになるとそうもいかなくて、ついカッとなってしまうようだ

そのせいで怒っている俺に慣れてない廉も驚いちゃうみたいで、気をつけなきゃなって