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優太「あれ、ない！」
海人「何が？」
優太「部屋のカードキー!!」
勇太「はっ？！それヤバくない？廉が部屋で1人寝てるんでしょ？」
優太「えっ、どっかで落としてきた？
いや、そんなはずないよな...？」
海人「ねぇ、紫耀が部屋に戻って来てなくない？」
勇太「確かにどこで寝てるんだろう。
...あぁ、待って、この状況じゃ紫耀の寝る場所無いじゃん。それでかも」
優太「あ〜、なんだそれでか。」
海人「えっ、岸くんいいの？廉と紫耀2人にして。
廉と付き合ってるんじゃないの？」
付き合ってるんだとしたら、自分の恋人と他の人を同じ部屋に居させたくないでしょ？
優太「それは大丈夫。」
勇太/海人「へっ？」
優太「ん？」
思っていたよりあっけらかんとした返事に拍子抜けしてしまう
優太「あ〜、この際だから言っちゃうけど、廉の好きな人は紫耀だから」
勇太「待って、どういうこと？でも、2人って付き合ってたでしょ？」
優太「ほら、俺と紫耀って体格とか若干似てるじゃん？それに廉も...」
急に俺を見て言葉につまる岸くん
勇太「あぁ、そういう事ね。じゃあ俺部屋戻るわ。」
海人「えっ、ちょっとジン！」
神宮寺は一人で何かに納得をすると部屋を出て行った。
残されたのは俺と岸くんだけ。
そして、意を決したように俺の手を掴んだ岸くん。
優太「この際だから当たって砕けてもいい。
俺はずっと、海人が好きだ。海人が俺の事をそういう風に見てないのはわかってる。だから、ちゃんと振ってくれ。」
海人「...岸くんはなんも分かってない！」
優太「えっ、」
海人「なんで最初から当たって砕けるって決めつけてるの？
俺、まだ何も言ってないじゃん、
俺の気持ち勝手に決めつけんな！バカッ！」
目の前で唖然と立ち尽くした岸くんにギュッと抱きつく。
海人「俺だって、岸くんのことがずっと好きなのに。」
優太「うわぁ〜マジか、俺ら間違えまくってんじゃん。
...海人は、こんな俺でもまだ好きでいてくれる？」
海人「当たり前じゃん。」
そう答えると、体を離された。
海人「岸くん？」
優太「俺と付き合って、海人。」
海人「...っうん！」
・
廉「背中押さんくても上手くいったみたいやな？」
紫耀「そうだね。俺ら邪魔になりそうだし、廉の部屋戻ろっか。」
廉「せやな。」
END
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作者名：春夏
| 作成日時：2022年4月24日 16時
