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大我「消しゴム、落としましたよ」
念の為、何度目かのそれを言いながら、手に持っている消しゴムを見せると
その子はテーブルの上や筆箱の中を探してから、もう一度こちらを向くと、俺の手に乗った消しゴムを受け取った
そして、俺にはよく分からない、なんとも不思議な動きを見せた
俺がよくわかっていないと見兼ねて、後ろから声をかけてきた彼が
?「北斗は耳が聞こえないから、普段手話を使ってるんだ。ちょっと待ってて」
そう言うと、2人は俺に背を向け、何かをしている
あ〜、だから声を掛けただけじゃ反応しなかったんだ
なんて少し納得しながら、言われた通り待つこと数分
すると、隣に座っている男の子が自分のノートに何かを書き始めた
?「もう少し待ってもらえる?」
大我「あ、はい」
何かはよく分からないが、とりあえず返事をする
少しすると、俺の視界にノートが広がった
訳が分からず、ノートを見せてくる男の子の顔を見ると、ノートの端の方を指さした
それを見ると『消しゴム拾ってくれてありがとう』と書かれていた
どうにか俺も答えないと、そういう衝動に駆られた俺は、あまり使っていないノートをひろげ、『どういたしまして』と書いてみせた
これが俺らの出会い
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はるかなた(プロフ) - とても惹き込まれました。ドキドキワクワクします。とても続きが読みたいです(*^^*) (2020年8月8日 0時) (レス) id: f189f1e0d5 (このIDを非表示/違反報告)
雛樹(プロフ) - これからの展開も楽しみです (2020年8月7日 19時) (レス) id: ba6ffa0bd7 (このIDを非表示/違反報告)
春夏(プロフ) - 雛樹さん» ありがとうございます!そう言って頂きとても嬉しく思います。更新頑張りますね! (2020年7月30日 20時) (レス) id: 7394eee4f9 (このIDを非表示/違反報告)
雛樹(プロフ) - こういうお話を読みたくてずっと探してたんです。映画を見たかっただけなんだけど…も好きです。更新頑張ってください。応援してます。 (2020年7月30日 20時) (レス) id: ba6ffa0bd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春夏 | 作成日時:2020年7月30日 19時