きっと、ずっと、そばにいて。

モテ期 ページ23

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私が泣いていると、マサさんとくにさんがやってきて、アキさんがさっき話したことを伝えてた。

涙を拭いて、やけ食い。

すると、アキさんの話を聞いたマサさんが、よく頑張ったなって頭を撫でてくれた。




｢やだ好き｣

柳田｢俺も好き｣

清水｢ダメやでマサ。Aは俺のや｣

柳田｢そうでしたね｣

｢くにさんも好き｣

清水｢知ってんで｣




アキさんと違ってのってくれる。

今幸せな気分だ。




柳田｢翼がお前を連れ去ってまで話したかったことってそんなことなの？｣

｢私も思ったんですけど、そんなことしか話さなかったから｣

清水｢せやなぁ、不自然ではあるな｣

山内｢天下の石川祐希とご飯に行こうとしてた幼なじみの女を連れ去って、散々悪く言った挙句、女をキレさせお金を払わせると｣

｢払ったのは私が悔しかっただけなんですけどね｣

山内｢聞いてみればいいじゃん？結局なんの用だったの？って｣

｢…もう話す気力もない｣

柳田｢なるほど。じゃあ山内行け｣

山内｢いえっさー、後で聞いてきます｣

｢いいですってもう！｣




遠慮すんなって白米を食べるアキさん。

遠慮じゃない。

もういいんだって。

私がどれだけ久原のことが好きでも、久原は咲良とは別れない。

こっちこそ、自分が好きであることに酔ってその女に依存して、諦めきれなくなった男なんて願い下げだ。

ずっと好きなままで抜け出せなくなって、苦しくなればいいんだ。




｢私は他の人に恋をします｣

山内｢…いいの？それで｣

｢いい。もっとマトモな、素敵な、私のことを好きになってくれる人を選ぶ｣

柳田｢じゃあ俺にしとけば？｣

山内｢マサさんはレベチ｣

｢そうですよ、マサさんは私には勿体ないです｣

清水｢せやったら俺は？｣

｢くにさんも勿体ないです！｣




やだモテ期？なんて思ってたら、アキさんがふって鼻で笑った。

…急に全然優しくない。

あ、てかその前に、パナから退団しよう。

いつまでも一緒にいるのも辛い。

公私混同はよくないけど、絶対に意識してしまう。




｢メンタル弱すぎるな、私｣

柳田｢いっそさ、俺と一緒に海外行く？｣

｢…それもあり｣

清水｢ダメやで！海外とか会えへんなるやん｣

｢…じゃあ、サント行く｣

清水｢サント…｣

山内｢お前が行きたいならいいんじゃね？津曲さんに聞いてみたら？｣

｢聞いてみます｣




津曲さんは、全日本とサントのコーチを兼任してる。

ありだあり。

ありよりのありだ。




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