132 + 続編のお知らせ ページ50
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『あがぁぁあっ!!あんにゃろおぉお!』
お待たせ〜、と渡されたラーメンを啜ったらこの有様だ
舌が痺れて、鼻の奥にツーンとした痛みが走る
赤羽くんにわさびを大量に仕込まれたのだ
……私まだ一口も食べてないのに!
「業があんな気安くしたら、その後どうなるかくらい大体分かるでしょ。学びなよ」
『ソウダッタ。最近優しいから、すっかり忘れてたよ。初めの方の赤羽くんってクズ野郎だったもんね!』
「人は中々変われないからね〜」
『なんて的確な言葉!まるでこの為にあるみたい』
「それよりもそのラーメン全部食べないと許さないからね」
『類は友を呼ぶって言うよね』
でも、こればっかりは致し方ない
何せあの莉桜がせっかく奢ってくれたのだから、この激辛わさびラーメンを残すのはさすがに気が引ける
……まぁ、食べるのも気が引けるけどね
すぅ、と呼吸を整えて口に入るだけ麺をかき込んで大量のラーメンを頬に蓄える
『ん!!んぬ"ぅうぅう!』
「誰が一気食いしろって言った」
『み、みずぅうう!!』
「ほら」
用意周到な彼女からコップに入った水を受け取って、全力で舌の炎症を抑えに行く
『ぷはぁっ!ハァ、ハァ……』
「治まった?」
『みずみずみずみずみ「治まって無いみたいだね」
ごくごく、と一気にそれを喉に通すと
騒がしい私を遠くから見て、楽しそうに笑っている彼が居たので睨んでおいた
こんの人情ゼロ男!
人の嫌がる事はしちゃダメってお母さんに言われなかったの?!
*
「クッ。Aすっげえ顔してる。写真撮っとこう」
そう言ってスマホを栗山さんに向ける彼を見て、僕は半分呆れていた
「イタズラに精が出るね、業」
「だってさぁ、何しても反応良いんだもん。そんなの思わず構ってやりたくなるでしょ?」
「業のせいで栗山さん涙目でラーメン啜ってるよ」
「アハハッ!マジじゃん!やっぱA最高だわ、見ててホント飽きない」
「とりあえず二人が仲直りしたみたいで良かったよ」
「あー、それね。実はまだ許して貰って無いんだよね。お触りは厳禁なんだって」
「え」
……今の彼らを見ていると、とっくに仲直りしたものばかりだと思っていた
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ここまで読んで下さりありがとうございます!
続編が出来ましたので、お知らせさせて頂きます
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潰れたいちご(プロフ) - この作品、「好きだから。」という曲がピッタリだと思います!よければ聞いてみてください! (2022年5月9日 19時) (レス) @page25 id: 2cda77c812 (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - ご協力感謝致します!(*´-`*) (2019年6月20日 23時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
みくり - 私も、授業中とか種転がってないかさがしてみます!!(笑) (2019年6月20日 23時) (レス) id: 2a3b3aad81 (このIDを非表示/違反報告)
オタク少女(プロフ) - ハバネロさん» じゃあまた2人をいじる材料を探しますね!(黒笑) (2019年6月20日 21時) (レス) id: 3dab4c0edd (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - 御二方お便りありがとうございました!喜んで頂いて何よりです!またラジオをいつも盛り上げて下さるのは私では無く、このようにお便りを下さるからですよ(*´ ∨`)シチュエーションを考えるのが凄く楽しかったです!これに懲りずまた何かあればお申し付け下さい! (2019年6月20日 21時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハバネロ | 作成日時:2019年6月7日 12時