番外編3 ページ33
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さて、最後のお便りを読もうと台本に目を向けるとスタッフの人が赤羽くんの後ろで静かにカンペを上げていた
【Aさん別室移動お願いします】
ん?何だ?
訳も分からず渋々移動することになった
監督のいる部屋に案内される
『お邪魔します』
「おっ。よく来たね」
『莉桜!?!』
何でよく知っているブロンズヘアーがここにいるのさ!
『何してるの?ここ監督の部屋だよね?』
「いんやぁ?私が監督だからね」
『は?』
……初耳なんですけども
「所で呼び出したのにはちぃと訳があってね」
そう言って莉桜から、本部と連絡が繋がるマイクとヘッドフォンを渡された
「ここからAに指示出すから、今からそれに従ってね」
『あのぉ、私付いて行けてないんだけど』
「じゃっ、頑張って〜!もう戻ってくれて結構だよ」
バタン、と扉を締められた
……めちゃくちゃ投げやりだな!
とりあえず渡された物を付けることにした
*
「あ、Aおかえり」
「(A聞こえてる?)」
赤羽くんの発言とほぼ同時に莉桜の声が聞こえてきた
『(うん。聞こてるよ)』
「(オーケー。じゃあ早速業に仕掛けて行こうか)」
『(ねぇあんまり詳しく教えて貰ってないけど、今から何するの?)』
「(ん?あー、お便りに答えるだけだよ。業と浅野を褒め倒すって言うのが来てたからね)」
『(なるほど強制ですね分かります)』
しばらく監督とやり取りをしていると、赤羽くんが不審そうに見ていた
「(よし。ひとまず、待たせてごめんねって言おうか)」
『……ま、待たせてごめんね?』
「いや、別に良いけど」
急にしおらしくなった私をまだ不思議そうに見ている
莉桜は言葉を続ける
「(赤羽くんって優しいよね)」
『あ、赤羽くんって優しいよね』
「は?」
「(怒っても仕方が無いのにこうやって許してくれるんだもん)」
『怒っても仕方が無いのにこうやって許してくれるんだもん』
「何急に」
彼に凄く睨まれている
「(おー、良い感じ良い感じ)」
『おー、良い感じ良い感じ』
「(それは言わなくていい!)」
『(ごめん!)』
「Aさっきから何してんの」
余計な事を滑らせてしまい、路線がズレ始めている
さっきから莉桜から指示が無いし、自分でやれってこと?
ええい!もうどうにでもなれ!
とにかく褒め倒したらいいんでしょ?
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潰れたいちご(プロフ) - この作品、「好きだから。」という曲がピッタリだと思います!よければ聞いてみてください! (2022年5月9日 19時) (レス) @page25 id: 2cda77c812 (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - ご協力感謝致します!(*´-`*) (2019年6月20日 23時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
みくり - 私も、授業中とか種転がってないかさがしてみます!!(笑) (2019年6月20日 23時) (レス) id: 2a3b3aad81 (このIDを非表示/違反報告)
オタク少女(プロフ) - ハバネロさん» じゃあまた2人をいじる材料を探しますね!(黒笑) (2019年6月20日 21時) (レス) id: 3dab4c0edd (このIDを非表示/違反報告)
ハバネロ(プロフ) - 御二方お便りありがとうございました!喜んで頂いて何よりです!またラジオをいつも盛り上げて下さるのは私では無く、このようにお便りを下さるからですよ(*´ ∨`)シチュエーションを考えるのが凄く楽しかったです!これに懲りずまた何かあればお申し付け下さい! (2019年6月20日 21時) (レス) id: acb4ef891f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハバネロ | 作成日時:2019年6月7日 12時