【赤羽業】ご主人様とイヌ 3

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" 君は一途だな " って浅野くんに言われてしまった


これって客観的に見たら、そう見えちゃうって事なんだよね





私どうしたら良いの？


赤羽くんを遠ざけたいんじゃ無かったの？


何でこんなに彼の事を考えちゃうの？





あー。こんなモヤモヤ悩んでても仕方が無い


こういう時は、答えを焦って探すよりも時間を置かないといけないって私は知っている





彼の事を好きだと気付けたのも、一回距離を置いてから ── つまりそれなりの時間を置いてからだった


きっかけは色々だけど、こう言うのって突然分かったりするするんだよね


まぁ、全部彼を好きになってから初めて知ったことばかりなんだけど





……自分がこんな事考えるようになるなんて





『私って結構乙女ですよね』


「それは元からだよ









……と、でも言えば良いのか？」


『言ってくれないんかい』





私のノリに乗ってくれたり乗ってくれなかったり、浅野くんも中々分からない人である





『って言うか、私の話ばっかりじゃつまらないですよ。浅野くんの恋バナも聞かせて下さい〜』


「本人を目の前にして語れと言うのか？お前は中々鬼畜な事を言うな」





そう言った彼の爆弾発言に喜びを覚える





『えっ！浅野くん、この会議室の中に好きな人いるのっ！？誰誰誰っ？超気になる！』


「黙って無いと殺すぞ」


『ヒィィイッ！』





……私この叫び声久しぶりに言った気がする





そう考えていると浅野くんから溜息が聞こえた





「はぁ。こんな告白紛いな事を言っても、気が付かないってどうなんだ」


『ほほぅ。その人、天然な感じですか？付き合ってって言ったら、何処に〜？って返ってくるタイプ何ですね！』


「違う。どうしようも無いただの馬鹿だよ」


『うわ、可哀想！』


「ハッ。僕からしたら、お前が一番可哀想だ」





いやいや、何でやねん！


って。それよりも、その子の名誉の為にも私がフォローしてあげなきゃ……





『お馬鹿なの以外だと後はどんな特徴があるんですか？』


「阿呆だな」


『それ一緒です』


「思考回路がワンパターンだ」


『それも一緒です』


「知能指数が低……『この話もう辞めましょうか！』





何か聞いてるこっちが泣きそうだよ！


とりあえず浅野くんが気になっている誰かさん、お勉強頑張って下さい！(大ブーメラン)

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