ゆるゆる、伊野尾先輩。

〔15〕 ページ15

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キラキラと輝くイルミネーション。


もうそろそろクリスマスという事もあって、

街はクリスマスカラーの赤が使われた光や、大きなツリーに沢山の飾り付けもされててクリスマス一色。




今年のクリスマスも家族と一緒だなあ。


なんて……悲しいけど、いちばん平和な過ごし方だと思うよきっと。


.





涼介には先越されちゃうし、


伊野尾さんは最近来てくれないし………
もう飽きちゃったのかな。



そう。伊野尾さん最近来てくれてないの。

やっぱり人が絵描いてるのって退屈だったよね、
他に面白い事を見つけたんだと思う…




A ｢もう、！寂しい奴じゃん｣


足元に転がっていた小さな石ころをコンっと蹴ると、前からこちらに向かって歩いていた人に当たったよう。

.



すみません、と相手に聞こえるくらいの声の大きさで謝り足早にその場を去った。



A ｢ついてないね、｣


独り言も多くなっちゃって、
私なんだか悲しい人みたい、笑



.




そんな中、
ポケットにしまったスマホが震えてるのが分かった



A ｢…………なに涼介、｣



彼女が出来たんなら、私じゃなくて普通彼女に電話してよ。と思いながら少し気だるそうに出ると






｢あはははっ、


ちゃんと相手の名前見て電話に出てよお｣




.

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