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94.お話 ページ46

松「で、話ってなんだ?」


月「リラックスさせようと思ってな〜

松田くんは何に緊張してるん?」




休憩ブースに呼んでお茶を渡すと
一口のんでそう言葉をいった





松「いや………その、別の選手に言われてな

今回のペアは素人で大丈夫だろうかって
勿論俺は和菓子に関しては素人だ


そこは認めるがAの事を
馬鹿にされたから…」




月「でも……選手に手を出すとペナルティで
強制的に大会はそこで終わり


だからこそ、我慢したと」



こくりと頷く彼に私は強く
頭を撫でる


松「!?……なんだよ」



月「我慢したのは偉い!

でもこれはペアで作り上げる物や

だから信じてあげて

Aの事を」



松「ふっ……当たり前だ」




次のアナウンスがかかると
松田くんは手を振って次の場所へと移動





私はコーヒーを飲みながら
壁に寄りかかった





月「ほんと、世話のやける子やね


あれ?珍しい……真桜が来とるなんて」



真「姉ちゃんの影響だよ……

それよりも…深桜

あんた太った?」



月「な!?……それはないやろ…

確かに太ったかもしれんけど
ってそんな話じゃあらへんのやろ」



真「…………

流石、“元”ゼロの最高責任者殿だね

洞察力は健在だ」



私は腰に手を当てて苦笑いをする



月「元やからな?

今の私にはそんな力はないよ」



真「なに言ってるの?

姉ちゃんはあんたを信頼してた

もう一度戻らない?警察庁に」





月「………今は戻らない

いや、今後も戻らないって言った方が
良いのかも」




真「………最年少で警察庁公安組に

最高責任者として就任

でも、どうしてもわからなかった

どうして最高責任者を降りて
和菓子職人になったのか」






う〜ん………えらく怒ってるみたいやね

私としては穏便に済ませて
昔の事は掘り返してほしくないんやけど…




月「で、連れ戻しに?」




真「ま、そうだったけど…諦めた」




意外な返答にズルッと
ずれ落ちた




真「自分がやりたいこと

見つけたんでしょ

だったらなにも言わないよ
漸く人間らしくなってるみたいだし」




確かにあのときは感情欠陥やったから
人間らしいと言うか………





月「まぁ元気そうでよかった

これからどうするん?」



真「いや……後輩の顔を見に来ただけだから

今から仕事だよ」



月「相変わらずの多忙やね


こんど、家に来なよ」



真「ははっ、じゃあね」








今頃準々決勝が終わった頃やろうか…


結果は__

95.本選に向けて→←93.和菓子の品評会



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宵月葵(プロフ) - リクエストありがとうございます!勿論私なりに書かせて頂きます! (2019年3月22日 12時) (レス) id: e14937e55f (このIDを非表示/違反報告)
iqqvyuu(プロフ) - リクエストさせてもらっても良いですか?夢主が黒の組織にさらわれてしまって、それを知ってしまった公安組に助けてもらうのは出来ますか? (2019年3月22日 8時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)
iqqvyuu(プロフ) - 宵月葵さん» このあとどうなるかな?お菓子の採点はどう決めるのか気になります!続き頑張って (2019年3月14日 20時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)
宵月葵(プロフ) - ようやく告白させる事ができて私もホットしてます!これからも宜しくお願いします! (2019年3月9日 17時) (レス) id: d70884df7e (このIDを非表示/違反報告)
iqqvyuu(プロフ) - 告白したぁ♪♪♪おめでとう!! (2019年3月9日 17時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:宵月葵 | 作成日時:2019年1月22日 4時

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