検索窓
今日:13 hit、昨日:16 hit、合計:33,908 hit

86.もう大丈夫だから ページ38

ゆ「はぁ〜…本当に迷惑かけたね

ごめんね?A」


『ううん………謝るのは私の方』



ゆ「どうして?」




私はお見舞い用のフルーツを手にとって
くるくると指先で回していく




『私はずっと家族を失って…

ゆうが私を救ってくれて


だからこそ、ゆうの役に立ちたい
そう思ったんだ


でも………それは私の言い訳だった



ゆうは私の障害を消してくれていつも
安全な道に連れていってくれた


危ないと思ったことはしっかりと叱って
手を引いて「こっちだよ」って


前を歩いてくれた




私は、ずっとゆうさえ居れば
安全だって心の何処かで安心してた……



でも、今回の事でわかったんだ



ゆうの足手まといに私はなっていて

私の人生にゆうを引きずり込んでいた』






私が話している中、ゆうは柔らかく
笑って頷いていた




ほら、その優しさに私はずっと
離れられなくてズルズルと此処まで

来てしまった



だから………今度は私が___






ゆ「僕ら神は人に感情移入をしない

そして僕は神の中でも人と
話そうともしなかった


でも、君とは話せたしこうやって
過ごしてきた


君は僕の人生の恩人なんだ

だから、君の人生の一部に含まれて
いるのなら僕は嬉しいよ」




『なんでっ………そんな事、言うのかなぁ?


私っ…うぅ…甘えてばかりだったから

ずっと…目をそらしてたから

だからっ…これからは………』







涙が次から次へと溢れて止まらない


溢れだす涙をゆうは優しく抱き締めて
止めようとしてくれる





ゆ「僕はずっと………Aの味方だよ


だから、辛いときも悲しいときも
側にいて励ましたい


嬉しいとき、楽しいとき
一緒に共感したい

君は………僕のはじめての妹みたいな
柔らかく暖かい存在」




『………もう………本当は一人でも大丈夫だよ

安心してって言おうとしてたんだけど』





ゆ「でも、僕は君を見てきて思うよ



人の繋がりを大切にし、人と人を
巡り合わせて結ばせる


A…きみは僕の自慢の子だよ


これからも………一緒に居てくれるかな?」





『…うん…』



ゆ「(僕は君のその笑顔が好きだった


あ〜あ………今日退院したら

婚約しない?って聞こうと思ってんだけど

これも………必要ないみたいだね





あとは………宜しくね______)」





僕はそっと婚約指輪をその場から消して
暫くの間Aと話をする



大丈夫、覚悟は決まってたから

君なら大丈夫だよ




Aならきっと…

87.それぞれの覚悟→←85.認めます



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
156人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

宵月葵(プロフ) - リクエストありがとうございます!勿論私なりに書かせて頂きます! (2019年3月22日 12時) (レス) id: e14937e55f (このIDを非表示/違反報告)
iqqvyuu(プロフ) - リクエストさせてもらっても良いですか?夢主が黒の組織にさらわれてしまって、それを知ってしまった公安組に助けてもらうのは出来ますか? (2019年3月22日 8時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)
iqqvyuu(プロフ) - 宵月葵さん» このあとどうなるかな?お菓子の採点はどう決めるのか気になります!続き頑張って (2019年3月14日 20時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)
宵月葵(プロフ) - ようやく告白させる事ができて私もホットしてます!これからも宜しくお願いします! (2019年3月9日 17時) (レス) id: d70884df7e (このIDを非表示/違反報告)
iqqvyuu(プロフ) - 告白したぁ♪♪♪おめでとう!! (2019年3月9日 17時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:宵月葵 | 作成日時:2019年1月22日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。