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「幽霊…。どうしてあなた達は私を助けてくれるの?…いや、私じゃなくて助けたいのは零?」
昔みたいに幽霊の姿をはっきり見えることはなくなったけど、なんとなく存在を感じることはできた。
「正解。お前、賢くなったな。そんで、爆弾は俺の専門分野なんだ。なんでも聞け」
みんなを助けるには自分でこの爆弾は解除しなければいけない。
そうだ、いつだって人に助けて貰えるなんて限らないんだ。
あの時、透が撃たれた時だって、幽霊がいなかったら私はきっと死んでた。
「自分でどうにかする」
「間違えたら全員死ぬぞ」
「私は間違えない」
Aは勉強を沢山してきた。それは、降谷のように国を守る公安になりたかったからだ。
だからこそ、他人に甘えてられない。
「解けた…!」
爆弾の解除が終わると、Aは肩の力が一気に抜けた。
人質を出口から逃がし、暫く百貨店の中で立っていると亡霊の男が話しかけてきた。
「お前なら、零を任せられる」
「貴方はいったい…いいえ、松田陣平さん」
「美人に覚えられてるとは光栄だな」
Aは松田の声がする方へ体をむけた。
「ヒロさん、伊達さん、萩原さん、松田さん」
姿は見えなくても、きっと皆そこにいる。
「ありがとう」
松田はふっと笑うと、サングラスを外しAを見た。
消えかける4人の姿を最後に見たAは、深く頭を下げた。
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ヴァイオレット(プロフ) - 作品とっても面白かったです!お疲れ様でした! (2023年1月18日 19時) (レス) @page33 id: 5d40b73d38 (このIDを非表示/違反報告)
明朱(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます!直しました! (2023年1月4日 22時) (レス) id: 08199dcf3a (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 役10年じゃなくて、約10年です。 (2023年1月4日 16時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明朱(プロフ) - 冬眠。さん» ありがとうございます!多忙ですが、ぼちぼち書いております! (2022年12月28日 22時) (レス) @page20 id: 08199dcf3a (このIDを非表示/違反報告)
冬眠。(プロフ) - めちゃめちゃこの小説好きなんです…‼更新待ってます‼‼ (2022年12月27日 21時) (レス) @page19 id: 4f6fc34427 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:明朱 | 作成日時:2022年5月17日 19時