ロリと公安【降谷 零】

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「狭いな…」

Aとハロが家に来てから少し家が狭いが、引越しをする暇もないのでAが大きくなってからにしようと考えている。

すやすやと寝ているAの姿に癒され、普段の疲れが取れていく。

顔にかかっている髪の毛を退かしてやると、寝ながら微笑んでいた。

降谷はこの些細な幸せの為ならいくらでも頑張れるとさえ思えた。

「おやすみ」

残っている仕事も急ぎではないので眠りにつく。




・




学校の授業はAにとって新鮮なものの連続だった。

集団での生活にあまり慣れていないこともあり、特に体育の授業は知らない遊びばかりだった。

「ドッジボールっていって、相手にボールを当てて、当たった人は外に出て行く。それで、多く人を当てた方が勝ちだよ」

コナンに説明されてもAはあまり理解してないようだったが、やってみればわかると言われ、とりあえず参加をする。

「玉を避ければいいんだよ！」

歩美に言われた通り、ボールから避ける。運動神経が良く、体も柔らかいAは最後まで残っていた。

「すごいAちゃん！」
「すげー！」
「すごいです！」

皆に褒められてAは驚きつつ、少し恥ずかしい気持ちになった。

「勝てなかった…」
「十分凄いわよ。自信持ちなさい」
「うん、頑張った」

Aはその日から体育の授業が楽しみになっていた。

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