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Aは降谷が組織の敵だという事は気づいていた。けれど、彼女はずっと黙っていた。
だって、ヒロのお友達だったから、きっと悪い人じゃない。
「お父さんとお母さんは、いない。けど、お友達と、ハロと風見と透が居るからA、大丈夫だよ」
全く寂しくないと言ったら嘘になるが、Aは降谷の元に来てから自分が一人だと感じた事は無かった。
降谷はAの事を賢くない子だと思っていたが、少し違っていたようだ。
考えると辛い事が多いからできるだけ考えないように、表に出さないようにしてるのだろう。
「俺には遠慮しなくていいからな」
「遠慮って？」
「気を使わなくていいってことだ」
Aはうん、と言って小さく頷くと微かに口角をあげた。
夜8時頃になるとAはハロと遊んでいたら寝てしまっていた。
テーブルを退かして敷布団をひき、そこにAを寝かせて掛け布団をかけてやる。
降谷はダイニングでパソコンを開いて仕事の続きをし始めた。
集中して作業をしていると時刻は10時に回っていた。
なにか物音がして和室の方を見ると、Aが目を擦りながら立っていた。
「寝れないのか？」
何も答えずにAは降谷の足元に来ると、服の袖を引っ張っている。
「怖い夢でも見たのか？」
「ううん」
子供とは時に大人にとって理解できないような無意味な行動をとる事がある。
「一緒に寝ようか」
Aを抱き抱え、ベッドに移動させると添い寝をする。
体の大きい降谷はセミダブルのベッドに寝るとかなり範囲を占領するが、小さいAを寝かせるくらいのスペースは取れた。
布団をかけてやると安心したのか眠りに落ちた。
ハロもAと降谷の足元に入り込んできた。
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ヴァイオレット(プロフ) - 作品とっても面白かったです！お疲れ様でした！ (2023年1月18日 19時) (
レス) @page33 id: 5d40b73d38 (このIDを非表示/違反報告)
明朱(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます！直しました！ (2023年1月4日 22時) (レス) id: 08199dcf3a (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 役10年じゃなくて、約10年です。 (2023年1月4日 16時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明朱(プロフ) - 冬眠。さん» ありがとうございます！多忙ですが、ぼちぼち書いております！ (2022年12月28日 22時) (レス) @page20 id: 08199dcf3a (このIDを非表示/違反報告)
冬眠。(プロフ) - めちゃめちゃこの小説好きなんです…‼更新待ってます‼‼ (2022年12月27日 21時) (レス) @page19 id: 4f6fc34427 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明朱 | 作成日時：2022年5月17日 19時
