time sharing house～日常茶飯事～ (ページ37)

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・５day（ar）ページ37

　世間は夏休みだ、とはしゃいでいるけれど。
俺の周りに居る中学生と高校生も、そんな感じだけど。
俺はというと、全然夏休みっていう気分じゃなかった。

　専門学校は長期休暇なんて在ってないようなもの、とは聞いていたけど。
実際、学校見学の時でも似たような話も聞いていた。
けど、ここまでとは思っていなかった。

　実質、通常の授業が終わって夏季休暇という名前の休日になったことには違いない。
でも日々、それこそ平日は毎日のように補習がある。
それ自体は自由参加だから、出なくても単位とかには影響がない。
ないけど、出ている生徒と出ていない生徒じゃ、休み明けに歴然とした差が出る。

　それをどことなく感じてしまったから、俺は夏季休暇前と同じように学校へ通っている。
唯一違うのは、さすがにお盆時期だけは補習さえないということ。
遠方から出てきてひとり暮らししている子は、休みになってすぐ帰省している人もいるけど。
俺は実家が遠いわけじゃないし、普段からハウスと実家を行き来しているから。

　お盆だけちょっと長めに顔を出せばいいか、くらいの軽い考え。

　バイトも変わらず入れているし、ほんとうになにも変わっていない。
朝起きて、俺が一番にハウスを出るくらい。
帰れば、みんなが揃って出迎えてくれるくらいのこと。

　ゆっくりできる山田や知念、休暇の長いちゃんを羨ましいと思うこともあるけど。
俺は好きでいまの学校に入って、学びたいことを学んでいるのだから。
そこに大きな不満なんてものはない。

　「あっちぃ・・・」

　今日も今日とて補習を終えて。
あくまでも補習だから、毎日午前中で終わる。
ゆえに、一番暑い時間帯に帰ることになるわけだけど。