time sharing house～日常茶飯事～ (ページ25)

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　出来上がった昼食を４人分、ダイニングテーブルに並べて。
これから仕事のある雄也がひと足先に食べ始める。
お茶とかの飲み物も用意して、俺も侑李と一緒に食卓へ着いた。

　「ただいま！」

　「ただいま。久しぶり」

　「おかえり。ふたり一緒だったか」

　光くんも食べ始めてすぐ、玄関ホールとＬＤＫを区切るガラスのドアが開いて。
やけにハイテンションなただいまと、穏やかなものが響く。

　「おかえり。ゆーてぃと圭人久しぶり」

　ふたりを見た途端、うれしそうに瞳を輝かせながらにこにこ笑う侑李。
そんな侑李のところへ来て、ふたりが頭を撫でる。
久しぶりだね、なに食べてるの？なんて会話は見ていて微笑ましいものではあるけれど。

　複雑な痛みを、俺は勝手に感じている。

　「ほら、裕翔と圭人も座って食べな？」

　あと２人分の食事はこのふたりの分だったのか、と納得する。
高校１年生のふたりは俺たちと同じように今日が終業式だったはずで。
明日から夏休みを控えているから、遊びに来たのだろう。

　ふたりが持っている荷物を見ても、それだけじゃなく泊まるのだと分かったけど。

　荷物をリビングに置いて、手を洗いに行ったふたりが戻ってきて６人で食卓を囲む。
登録者自体は８人いて、全員が揃うと９人になる大所帯だけど。
意外と６人もの人数が一度に食事をすることは珍しい。

　みんなの生活時間がバラバラだから、食事も順番になるんだよね。

　わいわいと騒がしく昼食を摂り終わると、雄也は身支度を済ませて仕事へ。
裕翔と圭人は一度空いている部屋へ荷物を置きに行くと、すぐリビングへ戻ってきて。
リビングで５人、学生４人は光くんに成績表を見てもらう。

　俺が見たって仕方がないと思うけど、なんて言いつつ光くんはちゃんと見て褒めてくれる。
あとは実家へ帰って見せるのは当然だけど、テスト前に勉強見てくれていた伊野ちゃんにも見せればミッション完了。