普通じゃないモノへの恋は難しい！！ (ページ41)

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赤面のイミページ41

光視点

実夢「光く～ん、来たよ」
オレは星祭りのあと、実夢を呼び出した。
時をさかのぼれば昨日の夜明けの晩。

その日初めて見た実夢の浴衣姿は…なんというかかわいかった。
楽しそうに笑う実夢を見て、オレは思い出した。
そういえばあいつに暗号もらってたなって。
あのあとポケットに入れたまま忘れてた。
今それ持ってるか?
パーカーや、ズボンのポケットをゴソゴソして、たまたま持ってきてたことが分かった。
兄ちゃんに聞いちゃダメって言ってたけど、
ググるならいいよな!言ってないもんな!
えっと、「恋ひ恋ひて逢へる時だに愛しき言つくしてよ長くと思はば」だな。
虫眼鏡マークを押して、一つのサイトを開く。
恋ひ恋ひて逢へる時だに愛しき言つくしてよ長くと思はば
(こいこいて
あえるときだに
うつくしき
ことつくしてよ
ながくとおもわば)
大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)がつくった万葉集に載っている和歌。
恋しい恋しいと思い続けて逢った時くらいは、
真心からの愛の言葉を聞かせて欲しい、という意味。
!?!?ﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞｯ////
いや、どういうことだ??
恋しい恋しいと思い続けて??
どういうことだろう。意味がわからない。
でも知らず知らずのうちに顔が熱くなっていくのを感じる。
明日実夢に聞いて見よう。

というわけで、今に至る。
光「おい、早速聞きたいんだが」
光「これはどういう意味だ?」
ぴら、と実夢にもらった暗号を差し出す。
実夢「え!?それは、その、」
あからさまに慌てふためく。
……怪しい。
寧々「二人とも～!どうしたの?」
あ、先輩!
光「これ見てくださいよ!こいつが変なの送って来て」
寧々「それはね!実夢ちゃん、源くんがスk…」
実夢「ストォップ!!寧々ちゃんセンパイストォォップ!!!」
実夢がやっぱり慌てて先輩にストップをかける。
光「だーかーら、なんなんだよコレ!」
実夢「暗号なんだから、考えなよ!」
光「意味は調べたぜ!なんでお前がコレをオレに送るんだよ!」
実夢「なっ……!なら分かるでしょこの鈍感男!」
光「鈍感男とはなんだよこのヤロー!」
寧々「二人とも、ケンカしないで!?」
オレだって全くもって意味が分からないわけでもない。
頭に浮かぶ考えを認めたくないだけ。
オレはただ、先輩を好きでいたいだけなんだよ!

実夢「わたしだって、光くんが好きなの!これで分かったでしょ!?」
実夢が顔を真っ赤にして泣きそうになりながら走り去る。
光「おい、おい待てよ!」
泣かせるつもりは、なかったのに……。