安心と貴方。 ページ32
ほのか「…グス…ありがとうございました。」
土籠「……。怖かったな。」
土籠先生は私が泣きやむと離してくれた。
……ちょっと寂しいとも思ったけど。
土籠「…なんかあったら俺に言えよ。」
そう言って土籠先生は頭にポンと手をおいてきた。
ほのか「…ありがとうございます…。ごめんなさい…私ばっかり頼って…ホント…役立たずで…」
ギュッと拳を握り締める。
爪が食い込んで血が出るんじゃないかってくらい。
こうやって泣いたりするしか出来ない自分に。
頼りきってばかりの自分に。
土籠先生の優しさに答えられない自分に。
苛立って仕方なかった。
もし、土籠先生が来なかったら……
土籠「お前は悪くないだろ。ほら、顔上げろ。」
土籠先生に片手で顔を握りつぶされながら上げさせられる。
ほのか「にゃにしゅるんでしゅか!(何するんですか!)」
土籠「はは、ブッサイクな顔。」
ケラケラと笑われる。
ちょっとでも優しいと思った私が馬鹿だった…!!
土籠「ふは、悪かったって。」
…………その刹那。
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………………………………………Chu。
おでこに………。
ほのか「!?!?////」
驚き過ぎて転けたが…
土籠「おっ…と。お前なぁ…。……驚き過ぎだろ。」
いつの時かの様に、土籠先生が支えてくれた。
だが、ニヤニヤとSっぽい笑みを浮かべている。
土籠「ハッ…ここは…いつかな?」
私の唇にトンと軽く指を置いた。
ほのか「んなっ!!!あ!!じ、じ時間な、のでっ!!帰りますっ!!!」
転けない様に少しは注意しながら焦って走って職員室を出た。
ズルいズルいっ…!!!
誰だってあんな事されたらその気になっちゃうよっ…!!!!!
2回も思ってしまうなんてっ…!!
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おでこにキスなんてっ…!!!
し、ししししかもっ…!!
"ハッ…ここは…いつかな?"
なななんでっ…!?!?
嫌でも意識しちゃうっ…!!!
明日……学校、来れるかな…。
私の顔は赤くなっていて、頭は彼でいっぱいだった。
………いろんな人にもやってるのかな。
そんな事をする人には思えないが、考えると急に悲しくなる。
…彼が来た時、私はとても安心した。
ちょっと意地悪な事をされても…
それでも格好いいと思った。
……………私ばっかり意識しててズルい。
………やっぱり、私は土籠先生の事が______。
土ほの支持者のわたしが、なにもしてないわけがない!→←バレた。
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作者名:リガロ x他1人 | 作成日時:2019年8月21日 23時