手作りっていいね。 ページ22
ほのか「え?調理室?」
実夢「そーなんですよ!寧々ちゃんセンパイのためです!お願いしますよぉ〜。」
手を合わせてお願いする実夢ちゃん。
ほのか「えー…だって、放課後でしょ…?」
家で作ればいいじゃない。と言うと、そこを何とかっ!!と実夢ちゃんはいう。
ほのか「んー…でもなぁ…危ないし…」
実夢「……ほのか先生。こーれ♡」
実夢ちゃんはスマホを取り出し、画面を見せてくる。
ほのか「えっ!?!?こ、これっ!!」
実夢「ふふふ…いいんですかぁ?これ、皆にバラしても??」
画面には……
今朝、私が段差に躓き、土籠先生の胸へとダイブした写真だった。
何でなのっ!?!?
ほのか「ちょ、あ、が…!!」
実夢「ふふ、いんだぁ?バラしても♡」
ほのか「ゔっ…………わかったから…」
許可します…と力なく言うと先生ありがとーっと実夢ちゃんが抱きついてくる。
ほのか「…ただし、私にも監督責任があるから監督するよ。」
実夢ちゃんはわっかりましたぁ♡と言って、足取り軽く職員室を出ていった。
……事故る確率が高すぎる。
最近は頭がぼーっとして、猫かぶり土籠先生寄りもドジになってしまった…
でも、ぼーっとしてるとき頭の中にあるのは…
……………土籠先生の顔。
ほのか「…うーん…なんでだろ。」
その独り言は誰にも届くことなく消えていった。
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(茶番)
ほのか「土籠先生。」
土籠「あ?」(本性)
ほのか「土籠先生、本当の顔はそんなに余裕のある人なのに、猫かぶってる時はそんなにドジなんですか?」
土籠「…」
ほのか「そもそも、オドオドしてるだけでいいと思います。わざわざプリントぶちまけなくて良くないですか?」
土籠「…慣れないんだよ。」
ほのか「?何が?」
土籠「俺はそもそも脚は大量にある。」
ほのか「?はい。」
土籠「だが、人間としている時はその脚は隠さなきゃいけない。」
ほのか「…あ、そういうことですか。」
土籠「まぁ、つまりはコケたりするのは後ろ脚がない事をついつい忘れちまうからだからだな。」
ほのか「…」
土籠「…そんなに根に持ってるのかよ。」
ほのか「…いいえ。別に頭からプリントを今日、『5回も』被った事なんて気にしてませんよ。『5回も』被った事なんて。」
土籠「……ホントに悪かったって…」
ほのか「おかげで生徒や先生に笑われまくった事も。」
土籠「…飴やるよ。」
ほのか「……許します。」
土籠「…(チョロ…。)」
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作者名:リガロ x他1人 | 作成日時:2019年8月21日 23時