episode.245 ページ45
◇貴方side
すぐにナースコールを押してくれて、来てくれたパパに診てもらったら問題なしと言われて一安心。
パパ「また来るよ、ゆっくり休んで」
「うん、ありがと」
起きてからずっと隣にいてくれた透。何か言いたそうな顔をしている。
私はこれから真実を話さないといけない。
それはとても怖いけれど、でもずっと信じてくれていた透にはちゃんと言わないと。
「……久しぶり、だね」
安室「そうだね」
優しい声。
私は起き上がって、彼に向き直った。
「
安室「ｯ！？」
「私、他の世界から本の世界として存在していたこの世界に入りこんでしまった赤羽Aです」
安室「他の、世界……本の……」
戸惑っている。そうだ、こんな非科学的な事。すぐに理解してくれる訳ない。
安室「そうか、そういうことか。やっと合点がいったよ。なら、
「え、」
理解……してくれた……の？
降谷「この姿で、君に会えて嬉しいよ」
「わｯ私もｯ……嬉しい……」
やっと、やっと会えた。この姿で、本当の貴方に。
降谷「そうか、良かった。
これからも、こんな俺のそばにいてくれないか。ずっと、一緒に歩んでもらいたい。どうだろうか」
そんなの、答えは決まってる。
あの時……彼ににジンの持つ銃が向けられたとき、私は頭で考えるより先に体が動いてた。脊髄反射で飛び込んだ。
やっぱり……私の原動力は透、貴方なんだって改めて思った。
「私も、あなたと離れたくない。ずっとそばにいたい。だからｯ………一生貴方のそばで歩ませてくださいｯ……」
降谷「あぁ、ずっと一緒にいよう」
すると彼が何か懐から取り出した。
それは小さな四角い正方形の箱で。それがなんなのかを察したときに涙が出てしまった。
降谷「俺と、結婚してください」
「はいｯ」
ぎゅっと抱きしめてくれるとまた涙が溢れてきて、これが嬉し泣きだって感じたときにはもう涙が止まらず止めようとは思わなかった。
降谷「実はこれ、前から持ってたんだ。掃討作戦が終わってから、降谷零として君に渡したかったからずっと持ってた。渡せて嬉しいよ」
「そっか」
彼も、同じ事を思ってくれてた。ほんとの自分で。
その為に、今まで頑張ってきた。
報われたんだ。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1424人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきな☆(プロフ) - はるさん» ありがとうございます！そう言っていただけてすごく嬉しいです( ´ ` *)今続編を用意してますので待っていただけると嬉しいです(*^^*) (2019年10月29日 10時) (
レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 面白すぎて一気読みしてしまいました!!主人公やキャラの性格、描写がめっちゃ好きです!! もし出来たら、その後の続編や短編見れたらなぁ〜と考えてしまいます… 長々となりましたが、これからも応援してます！！ (2019年10月29日 10時) (レス) id: 3c5aaa428f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - 猫耳は使い方によって兵器になるさん» コメントありがとうございます！嬉しいです！ありがとうございます( ´ ` *) (2019年10月29日 9時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
猫耳は使い方によって兵器になる(プロフ) - 読みやすくて、とてもおもしろいです！書き方等、色々学ばせてください！ (2019年10月29日 9時) (レス) id: 92088eff8a (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ゆきな☆さん» わああああありがとうございます！嬉しいです！！ (2019年10月28日 19時) (レス) id: a029c04e11 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆな
| 作成日時：2019年9月23日 11時
