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episode.136 ページ34
◇貴方side
赤井さんを乗せた飛行機が飛び立って次の日。
夕方上がりだったからもう少しで仕事上がりの時間になりそうな頃、思わぬ人を見つけた。
あの子は……！！
ちょっとイタズラ感覚で後ろから近づき、
「病院にはお宝は御座いませんよ？」
そう相手に聞こえるくらいの小さな声で話しかけた。
？「ｯ！？」
「こんにちは、月下の奇術師さん？」
？「貴方は……あの時の坊主の知り合い……？」
「あたり。赤羽Aと言います、快斗くん」
黒羽「え、そこまで知ってんのか……」
「今何してるの？」
黒羽「知り合いが腰痛めちまって……終わるまで時間が掛かりそうで」
「じゃあ今暇なのか。じゃあこっちおいで、お姉さんとお話しよ？」
ということで、男子高校生を拉致しました。
黒羽「……おねーさん何者？」
「ただのお医者さんだよ？小さな名探偵の協力者の」
黒羽「なるほどな、でもあの坊主も俺の正体は知らないだろ？なんで知ってんの？」
「それは秘密〜☆大丈夫、誰にも話さないし、私は敵じゃないから。安心して」
黒羽「……分かった」
「あら、簡単に信じちゃっていいの……？」
黒羽「疑り深いあいつと協力関係にあるってことは、それだけ信頼関係を築いてるってことだろ？」
「そっか、ありがと」
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作者名：ゆな
| 作成日時：2019年11月18日 11時
