episode.104 ページ2
◇貴方side
あれから、赤井さんに会うことはなかった。
今までかかってきていた電話もぱたりとなくなって。
そして、どんどん決戦の時が迫ってきていた。
＿＿＿＿＿そして、夕日が暗闇に飲み込まれた瞬間。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿長い長い夜が始まる。
降谷『突撃ｯ！！』
「「「はいｯ！！」」」
「みんな、気をつけてね」
いつもと違った変装を施し準備万端な赤羽ファミリー。
影光「あぁ、お前もな」
「うん」
希代「無茶しちゃ駄目よ？」
修二「何かあったらすぐ飛んでいくからね！」
「そっちのほうが危険なんだから、自分の方を心配して」
そう、私は後方支援として後ろで待機をしている。
「みんな、生きて帰ってきてね」
遼平「おう」
翔「絶対に帰ってくるからな」
「帰ってきてくれたら全力で治してあげるからね」
影光「頼もしいな」
「それじゃ」
影光「おう」
修二「うん」
みんな、自分の定位置へと向かった。
場所は違えど、皆繋がってる。
みんな、ちゃんと生きて帰ってきてね。
.
どんどん幹部達を制圧してるのが無線で聞こえてくる。
その分どんどん怪我人が増えてきて、こっちは忙しさが増している。病院にはパパたちがいてオペが必要な人達をどんどん送っていってる状況だ。
「修にい！？遼にい！？」
ボロボロで戻ってきた二人とその他の爆処理班。
「どうしたの！？」
修二「いやーあの数は無理だって……」
遼平「誰だよあんなに仕掛けたやつ。時間あんまなかったし」
人払いをしてそのままにしてきたけどさ、なんて言ってるけれど。でも、ちゃんと戻ってきてくれてありがとう。
看護師「先生！！」
「ここよ！じゃあ、頑張ってね！」
修二「Aちゃんも」
周りの人達は銃痕など重症な人達が多くて、現場の壮絶さを嫌でも思い知る。
仕事をしながら、無線で仲間の声を探していて。皆の安否が気になって仕方ない。
みんな……どうか、無事でいて。お願いｯ……
.
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作者名：ゆな
| 作成日時：2019年11月18日 11時
