帝光中の彼女事情。【赤羽業】

彼女事情。28 ページ30

『……ふぁんだ、ふまんふぁい(何だ、つまんない)』






1on1の結果。









・









・









｢＿え？｣



｢あー…勝っちゃった？｣









・









｢ま、じかよ…｣


｢あいつ何者!?｣


｢ありえないのだよ…！｣



点数を見てみると、




"５対４"




そう、一点差で絢都が勝ったのだ



まぁ私はそれが当たり前だと思っていたから驚きはしないけど






『ふぁふがぁ〜あやふぉ(さっすが〜、アヤト)』



｢おま…先口ん中のもん飲み込めよ…
＿てか、まじで勝っちゃった｣



｢俺…負けたん、スか？｣




周りがザワザワしている中、
黄瀬はずっと険しい顔で点数を見ていた

まぁ、そーだよね。いきなり入部した奴に負けるんだもんね







｢…ほう。
井上、君は一軍だ｣



｢え、まじ…？｣




赤司から一軍だと聞いた瞬間、私は絢都にダイブ



｢どわっ｣



『おめでと、絢都！信じてたよ〜』




思いっきり抱きついても、優しく受け止めてくれるから安心←





｢おう。さんきゅ｣





抱き返してくれる絢都
可愛いなこんにゃろ！








一応言っときます、姉弟です←

決して彼カノではありません←





｢…そろそろいいか？｣



｢『ｽｲﾏｾﾝ』｣






｢全員注目！｣







赤司の一言で、ザワザワしていた外野が静まり返った









｢今日から新しいメンバーが加わる
一軍に入る井上絢都だ。覚えておk((｢すっごく強いんスね!!井上っち!!｣
……はぁ｣




さっきまで放心状態だった黄瀬が復活した←





｢これからよろしくっス!また1on1しようね！｣



｢あ、ずっりぃーぞ黄瀬!
井上！俺ともやんぞ！｣



｢お、おう｣




キラキラと瞳を輝かせて絢都に詰め寄る黄瀬と、黄瀬をどかそうとしている青峰。



…話をしていていいのか黄瀬よ、赤司が…(ﾁﾗｯ



｢…僕の言葉に被せる何ていい度胸だね｣←



デデーン

はいアウトー！
黄瀬タイキックーー！







…茶番は終にしよう





｢あー汗かいて気持ち悪い…着替えて来るっスね！｣



｢おう。一生帰ってくんな｣



｢青峰っちひどい！｣



｢ふん。まぁまぁ強かったのだよ｣



｢僕も1on1してみたいです。｣



｢いやテツ弱くね!?｣



｢…｣



｢あ〜峰ちんが黒ちん泣かした〜｣





あれ、いつの間にか敦達も一緒になって話してるし←


私はそんな光景を横目に見ながら、









足はやに体育館を出ていった黄瀬を追いかけた

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