〇〇しないと出られない血鬼術 参※リクエスト停止中

お嫁3と旦那自慢 ページ2

【旦那の自慢をしないと出られない部屋】

「って言われても」

『私たちの旦那さんって……天元さんですよね』

須磨さん、雛鶴さん、まきをさん、私と互いに顔を見合わせる。


同じ旦那を持つ4人の嫁だ。


「あ、あのAちゃんの呼吸でこの部屋きれないんですか？」


私は首を横に振る。

既にやったが、硬く、これ以上やったら刀が壊れてしまう。


「じゃあ、旦那自慢改、天元様自慢開幕ね！」


パンと手を叩き雛鶴さんがいう。


「まずは、私から。



この間、洗濯物を取り込んでいたの。でも、シーツが高いところにかけてあってとれなくてね？




困ってら天元様がとってくれて、お礼を言ったら【困ってる嫁を助けるのは当たり前だろ】って！」




雛鶴さんのその言葉に私たちはきゃー！っと声をあげる。


「かっこよすぎます！天元様！

じゃあ、次は私です！」

元気よく須磨さんが手を挙げる。


「この間、木から猫さんが降りれなくなってたんです。私はその猫さんを降ろそうと木に登ったんですけど、怖くて降りれなくなっちゃって……


逆にその猫さんは私が来たから驚いて降りちゃって。



そしたら天元様がたまたま通りかかって下ろしてくれたんです！



【優しいのはいいが、俺の大事な嫁であるお前が怪我したら嫌だな】っておっしゃったんです！」



またもは声が上がる。ハイスペックなのだ。




「じゃあ私ね。

この間里の任務で怪我をしちゃったの。そしたらそれを見た天元様が血相変えてお姫様抱っこして

部屋まで連れて行って手当てしてくれたの。そして、私の手を撫でて【お前の腕に傷をつけた馬鹿は、

明日は生きてねーな】って言ってくれて…」



もはや顔が赤くなっていく。


「Aさんは？」




『私ですか？…………


着物を、いただきました。


結婚記念日だったので。





薄水色の着物で【お前の肌と髪によく映える】って言われました。』





自分で言って恥ずかしくなるが、それ以上に3人のテンションは、マックス。





部屋が空いてるのはわかったが、3人でずっと【こんな天元様がカッコいい】を語り合い……



それは、天元さん本人が鬼を倒し、部屋が消えるまで続いた。



「俺の嫁が可愛すぎる……」

矢琶羽といやらしい【リクエスト】→←リクエストまとめ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す