【鬼滅の刃】皆さん、お変わりないようで。其の弍

77話　すき焼きィ！！！！ ページ47

時が止まったみたいだな。

驚いて足を止めてしまった私と、合わせて立ち止まった炭治郎だけの空間ができた気さえする。


炭治郎マジで思い出したの？？今の時代テレビ放送したら確実に深夜枠のグログロな記憶を？？？
ねえちょっとなんとか言ってよ黙るんじゃないよここで！！おい！！ちょっと炭治郎！？！



思い出したと言ってほしいのか、違うのか。

自分でもよくわかんないから誰か私の心境を詳しく解説して(お前がやれよ)





「初めて会ったとき、Aから懐かしさの匂いがした。今もだ。

　 Aは、俺と会ったことがあるのか？知ってるんだよな？お互いに｣


『そ、そんなことないよ』

「嘘だ。嘘の匂いがする｣





おいナチュラルにチートシステム使ってんじゃねぇよ(キレ)


炭治郎のその鼻は！！！チートなのわかる？！？！ねえわかって！？！！？(必死)

つかなんだよ思い出したんじゃないんかーーーい！！無駄にドキドキしたよ！！！私のドキドキ返せってんだよコノヤロウ！！



緊張で早まった心臓をとにかく落ち着かせる。

いやぁこんなに緊張したのはいつ以来だったかなぁ.............久しぶりに負担がかかりすぎて心臓が死ぬ寸前なんだけど。どうしてくれるんだ私の可愛い(？)心臓ちゃんが死んだら。







『.......教えてあげない。秘密だから』

「秘密って、でも俺は｣

『炭治郎！私たちが知り合いだろうがなんだろうが、まず友達であることに変わりはない！

　 ね？それで良いじゃん！逆に何でそんなに知りたいの炭治郎は？』





ごめんよ炭治郎。それは今、答えられないんだ。




だってさ、ここで『私たちは前世からの知り合いだったんだよ』とか正直に言える人いる？？？すくなくとも私の知り合いにはいないよ？？？？

だってそんな勇気ないし。ただの変人だと思われるのがオチだろうがバカ野郎。




まあ、これで炭治郎も諦めるでしょ.....。そう思ってまた歩き出そうとしたのに





「俺は、俺はｯ｣




な、なんだよ炭治郎......(ドキドキ)

急に手を引っ張られて転びそうになったそ緊張で死んじゃうよパトラッシュ......()





「俺は、すきｯ｣

『えっ』

「す........すっ、すき焼きって美味しいよな！！！！｣



『え、あ........うん........？(混乱)』






...........？....

..................あっ、今のすき焼きをかんだだけなの？びっっっっくりしたわ！！！！





告白されたのかと思ったよ恥ずかしい！！！！！！(大声)

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