【鬼滅の刃】皆さん、お変わりないようで。其の弍

53話　我妻善逸の恋ダンス ページ16

一瞬のうちに私と無一郎君を離れた所に移動させる黒死牟センパイ。え、すこ。はっや。

と、思っていると黒死牟センパイは視界から消えて、次の瞬間チンピラが壁にめり込んだ。



............今、何があった....？(困惑)

いやめっちゃ壁にめり込んでますがな。すっっっごく痛そうですが生きてますか。あの大丈夫ですか？？






『何あれ誰....？』

「え、黒死牟おじさんの顔覚えてないの？｣

『いつもと雰囲気が違いすぎるって話なのわかって』






真顔で呟けば無一郎君にマジレスされる。流石にそこまで馬鹿じゃないよ？？でもあんなポケーッとしたセンパイの面影はどこに行ったのかなって。明らかに別人じゃん。


........ってあれ、今黒死牟センパイなんか踏まなかった？

いや、気のせい.....待って気のせいじゃないあれ私のカバン！！ま、ちょ、潰れてるそこどけ！！！(大声)








『黒死牟センパイ！！足元に私の可愛いカバンちゃんがあるのｯ、そこどいてって待て走り出そうとするな！！！』

「ん....？.....嗚呼、すまない.......踏んでいた｣

『知ってるよそれぐらいどけって言ってんだよ(キレ)』







クソ、駄目だアイツ全然私のカバンの大切さがわかってない.....！


悔しくてバンバンと地面を叩けば、無一郎君には冷たい目で見られて手はジンジンする。やだもう私お家帰る.....この人達こわい......！！(涙)



あのカバンには私の大切なスマホが入ってんのに！！

剣道部の尊みファイルを作る予定の写真が保存されたスマホが！！！入ってんのに！！！！(強調)







「ふむ......起動はするから........壊れてはいないぞ.....｣

『あ、良かった......って待ってなんでナチュラルにスマホ見てんの？？え、今恋ダンス聞こえたんだけど人のスマホで何してんの？？』

「これは....我妻という後輩が.....踊っているのでは....ないか.....？｣

『うんそうだけど。スマホ返して。あとなんでロック解けたの怖いよ。』








どうやら黒死牟センパイは、この間ゲームで負け続けた罰ゲームでやった善逸の恋ダンス動画を見てるらしいです。それ見て面白い？？いや私は面白いと思ったし爆笑したけど.....(最低)


そしてホントにロック解除してんのが怖すぎる。なんなんだアンタ。








「無一郎！A！大丈夫か！？｣

「あ、よ、良かった！無事だったんですね！｣







色々と気になることはあるけど駆け寄ってきた二人が尊くて忘れた(え？)

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