409話 四人 ページ46
持ち上げられた体、ぶつ切りにされる無惨の触手_____
極め付けは、無惨の体のあちこちが、細い何かに刺されたように出血したことだった
......いる
姿は見えないけれど、ここにいる
おそらく善逸に伊之助にカナヲ、しのぶさんの四人だろう
″存在の呼吸 壱ノ型 破壊の剛拳″
″陸ノ型 左の機関銃″
何度でも斬れ、回復され攻撃されてもめげることは許されない
今しがた味方が四人増えたのだ、きっとこの戦況も少しは良くなるだろう
しかし、そう思ったのもつかの間
すぐさま無惨に四人の存在に気づかれ、愈史郎さんの血鬼術は解かれてしまう
「いだアァァア!!やだもォ!Aちゃぁんんん......痛いよォ.......」
「(こんなに早く気づかれるなんて......どうしよう、流石に想定外だ)」
「いってエエエ!この糞虫が!!俺様に何すんじゃゴラァァア!!」
「う゛......皆さん、遅れて申し訳ありません......!」
四人それぞれの反応を見つつ、嚇刀を発動した者たちで無惨に攻撃を仕掛ける
善逸たちも無惨の攻撃を受けてしまった........
皆は大丈夫、なのか?
また、炭治郎の二の舞になってしまうのだろうか
「_______心配すんなァ、今はただただ刀を振るえ」
そんな私の心情を察したのか、たまたま近くにいた不死川さんが、ポンッと肩を叩いてくれる
.......わかってる
今のペースで行けば、きっと夜明けまで持ちこたえられるだろう
人数が増え、嚇刀が発現したことによって無惨に対抗できる術を手に入れられた
この勝機を逃すわけにはいかない
_____もう一度、痣を出して戦わなければ
気がつけば、義勇兄さんと不死川さんもそれぞれ頬に痣を発現させていた
『鬼舞辻、無惨......っ!重々覚悟しろ、このバカ野郎!!』
私が、そう叫んだ瞬間
_______ヒュンッ
無惨の触手の動きを、私は目で追うことができなかった
痛い、痛い、背中が猛烈に痛い
何故こんなにも、背中が痛い.......
ああそう、無惨の攻撃で吹き飛ばされて建物に背中からめり込んだのか
幸い、残っていた方の腕は取れていない
私の足も、有り難いことにどちらも千切れていなかった
だけど、息ができない
吐いてばかりで空気を吸えず、過呼吸のようになってしまう
苦しい
苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい、苦しいよ
『ッ......ゲホッ、ヒュッ』
そして私は、目の前の地面に血を吐いた
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セブンス・エイカン(プロフ) - キメツ好きさん» 好きですか!本当ですか!?(喜)無一郎君はできれば助けようと思ってます、コメントありがとうございます.....!じゃんじゃん(?)救済して行きますよー! (2020年6月22日 22時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
キメツ好き - はぁぁぁ泣けますね.....やだ好きです.....()御館様もしのぶさんも助かって良かった!!玄弥くんは.....悲しいけど.....無一郎君は助かるんですかね?救済してください!お願いします! (2020年6月22日 17時) (レス) id: b2fc3cf6a1 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 中トトロさん» ありがとうございます!面白いと言ってもらえて嬉しいです!更新頑張りますー! (2020年5月21日 7時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
中トトロ(プロフ) - 続編おめでとうございます!とっても面白いです!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてますよ! (2020年5月20日 23時) (レス) id: b4064f663e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2020年5月17日 20時