406話 同期 ページ43
さあ、これで不死川さんと悲鳴嶼さんもやっとこの場に揃った......
夜明けまでは、長くてあと一時間と少しだ
おそらく現在戦える状態にある一定以上の実力を持った剣士は、私を含めた柱7人
そしてカナヲと伊之助、善逸の10人ほどだと考えられる
『______村田さん!炭治郎を、どうか......』
「炭治郎が動けない!村田、悪いが安全なところで炭治郎の手当てをしてくれ!」
私と義勇さんで声を張り上げて訴えると、村田さんは大急ぎで炭治郎を抱えこの場を離れる
無惨の血を果たして炭治郎が解毒できるのかは、私にはわからない
だけど愈史郎さんなら、そう言うことも......
かもしれない、なんて言葉は、本来私は嫌いな方だったけれど
今の状態下では、その言葉にすがるしか____
どこまで行っても弱い自分が、恥ずかしくて情けなくてしょうがなかった
ヒュンッ
『っあ、うっぐ.........』
「A!A、大丈夫か!?」
『だい、丈夫です.....まだ、戦えますから』
無惨の触手のような物が、私の肌を切り裂く
____念能力も呼吸もフル活用しているに関わらずこの威力
これほどの毒性があるなら、悔しいが隊士が即死してしまうのも納得が行く
どうしよう、私はどうしたら.......
今のままでは、悲鳴嶼さんや兄さんたちの盾にすらなれない
「はっ、はぁ、は.......」
蜜璃も毒で今危ないのに戦っている
ごめんね蜜璃、ごめん、本当にごめん______
本当なら今すぐにでも、貴方を助けに行きたいの
でも、私にはそんな力すらもなくて今も何もできないままで
何度も心の中で謝りながら、私は私で攻撃を避け刀を振るうのが精一杯
その時
ザシュッ
「ぁ.......」
『ッ_______お願い避けてっ、蜜璃ーーーーーー!!』
今まで間一髪致命傷を避けていた蜜璃の体が、見えない何かに引っ張られたかのように傾いて
額と肩に、美しい頬が斬られた
蜜璃は無惨の攻撃を、一気に3ヶ所も受けてしまった
......嗚呼、これで蜜璃はもう戦えない
それにいち早く気づいた伊黒さんが蜜璃に駆け寄り、その体を抱き上げる
『行って!!早く、行ってください伊黒さん!
無惨は空気を吸って物を引き付ける、避けたからと言って油断は禁物です!!』
蜜璃ならきっと伊黒さんが何だかしてくれる、だから私はその間の穴を埋める
______どうか、二人のせいで死人なんて者がでないように
53人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セブンス・エイカン(プロフ) - キメツ好きさん» 好きですか!本当ですか!?(喜)無一郎君はできれば助けようと思ってます、コメントありがとうございます.....!じゃんじゃん(?)救済して行きますよー! (2020年6月22日 22時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
キメツ好き - はぁぁぁ泣けますね.....やだ好きです.....()御館様もしのぶさんも助かって良かった!!玄弥くんは.....悲しいけど.....無一郎君は助かるんですかね?救済してください!お願いします! (2020年6月22日 17時) (レス) id: b2fc3cf6a1 (このIDを非表示/違反報告)
セブンス・エイカン(プロフ) - 中トトロさん» ありがとうございます!面白いと言ってもらえて嬉しいです!更新頑張りますー! (2020年5月21日 7時) (レス) id: b773bec88c (このIDを非表示/違反報告)
中トトロ(プロフ) - 続編おめでとうございます!とっても面白いです!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてますよ! (2020年5月20日 23時) (レス) id: b4064f663e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:セブンス・エイカン | 作成日時:2020年5月17日 20時