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「何故俺たちはこうなんだろうな。
俺にはもう…シヨンしかいない。」
俺もシヨンと同じ様に靴を脱いで床に寝転ぶ。
月の光が丁度良い。
「第2皇子妃殿下は？
どこかテヒョンと似ている気もしたけど。」
シヨンは俺の方を向いてにこっとに笑って言う。
「俺と？チャヒは彼奴と一緒にいる。
それに俺のことが嫌いみたいだしな。」
「彼奴…第3皇子様と第2皇子妃殿下が？
もしかして、書庫で…？」
シヨンは驚いた様な恐れた様な顔をして
「テヒョンだって分かってるはずよ。
このままじゃダメってことも、
このままだと同じことがまた起きるってことも。」
と言った。
「分かってる…分かってるよ…」
その日の月はおかしいくらいに綺麗で、
俺の顔をずっと照らしていた。
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作者名：キムチヂミ | 作者ホームページ：https://twitter.com/kimuchi_chizini?s=21
作成日時：2020年11月23日 14時
