Orange ball 3【青峰大輝】

６７話 ページ8

結局部活後も


大輝から連絡が来ることはなかった









柴山「じゃあねー」


『ばいばーい』








乃蒼と別れ、1人の帰り道


スマホをちらちら気にしても


着信はない







　






　









あ〜〜〜〜落ち着かない









テレビを見てる時も


ご飯食べている時も


お風呂に入ってる時も


髪を乾かしてる時も


歯を磨いてる時も


トイレしている時も









　






気付けばずっとスマホを気にしていた









え、これ依存症じゃない？




ってくらい、多分スマホ見てる









　








初めての、この、そわそわ感





ずっと胸のあたりが落ち着かなくて





まだかまだかと期待が膨らんでいくばかり









　








どうすればいいのかわからなくて




でも自分から連絡する勇気もなくて




ただひたすらスマホを眺めるだけだった









　









　




・









・









・









　









　









ピコン









　









　









バッ！！！









寝ようとベッドに入った瞬間



聞こえた通知音に飛びつく























　







　







KISE☆RYOTA今日の撮影の写真っス!









ポンッ






同時に送られてくる自撮りの写真









　






『お前かい……』









思わずこぼれる一言




上ってきた熱は一気に急降下









『はあ…』















　







ピコンッ









また自撮りか






そう思いつつも画面を覗く















　






大輝明後日、暇









ドクンッ









心臓が跳ね上がる









来た…来たよ……！！









ていうか、暇？暇って？？？？？









　








午後からは私も暇だよ









送信するのにも何度も文字を見返す


たったこれっぽっちの文字量だけれども。









　






ていうか普通「暇？」ってさ

「？」がつくよね？？

なに、暇。って！









　







大輝買い物付き合え









！！！！！！








　








いいよ!!!









うわっ、！マーク3つもつけちゃった…！









お出かけ…






どうしよう、めっちゃ楽しみだ









　









今日はきっといい夢が見られそうだ

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