理不尽クソ幹部から逃げるだけ.3【wrwrd!】

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「では、また」

『…』




公爵の背中を見届けた後にコネシマさんに視線を向ける。

優しいこの笑い方は自然すぎて作り笑いだと言う事に令嬢は気付かないだろう。と思う。

大変気持ち悪いですありがとうございました。


『私って、天眼らしいですよ。』



そう言って笑えば、少し顔を顰められる。知って欲しくなかったのか。

まあ、だろうな。自分の正しい価値は知らない方がそっちにとっては得だろうし。


「知っとる」



　






『__』

無理に笑おうとして引きつったので、コネシマさんと一言も交わさずにダンスを終わらせる。

壁にもたれかかれば花に集まる虫みたいに男が集まってきた。


周りの幹部は女の相手か、と確認すれば私はまた微笑み会話を弾ませた。



今度は引きつらない。

感情なんて、ただの効率を下げるゴミや捨ててまえ。





視線、表情、動作、話術、全て使って虜にして、


脳を、体を使って堕とす。









だからその為に笑う。









　





『私と御話してくださるのは大変嬉しいですけれど、御令嬢達に嫉妬されてしまいますわ』







　






笑う。




　


　





『ふふ、レディーにそのような質問はよした方がよろしいかと思いますが』




　




　

笑う。









『本当に面白い方。軍国の私を口説きにこられているのかしら』






　

　









　




　



　



__笑え。

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