理不尽クソ幹部から逃げるだけ.3【wrwrd!】

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Aside

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「流石本職やな、こんなん誰にもわからへん」


鬱先生が私の姿を見て一言褒める。

ガチっぽいからもう少し言い方変えられません？


＊＊国に行く前に容姿を時間をかけ整えパーティーに同行するメンバーに見せる。

黒色のミニドレスで、片方と片腕にだけ造花の薔薇があしらっていて、片腕に付けた薔薇は腕を動かすと美しく揺られ人の目を惹きつけた。

大きなルビーが使われたチョーカーに片耳には幹部達とお揃いで十字架のピアスを付けた。


髪型もギブソンタックにして化粧もした。完璧だ。


「素敵です」

『んふふ、ほんまに？好き』

「口説くな馬鹿」



チーノさんが褒めてくれたので笑って言う。するとこいつもへらへら笑ったから此奴もおんなじタイプか。と認識。

まあ素敵なのは認めるので黙ってやろう。

顔が整ってるのはご存知ですし。



「可愛すぎめう〜」

『熱いわ退いて』


オスマンさんが抱きついてくるので払い退ければじりじりとゾムさんが近付いてくる。

あ、くそ此奴もか。

「かわええ！かっこいい！むっちゃええやん！似合っとるで！」

『ありがとうございます』



此奴にヘラるのはあかん。調子乗ってとんでもない事しだす。

素直にお礼を一言言えば「ほんまやで？」って言って私に笑いかける。


フードは流石に被っていないので、綺麗な顔が目立つ。

こいつ、かっこええんよな。なんて思っているうちにウチの主役が来た。



「お、流石俺が仕立てただけあるやん」

『そんな俺やりました感出されても困るんですけど』

「Aは男を沢山ひっかけるんだぞ！」

『こいつ…』



よし行くぞー！と言ってみんなを引き連れてく。

流石やな、なんて。




　





『_____________』



　





私も、これは忠誠を誓ってしまっているのだろうか。駒として、使われているのではないか。


ぞっとして自分を抱きしめる。






そう考える自分はきっとこれ以上無い位醜い。






　



　

＊＊＊



服の参考程度に。

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