理不尽クソ幹部から逃げるだけ.3【wrwrd!】

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『失礼します』

「お、来たか」


もう何も考えまい、と思って入るが手元に何も持ってない総統とオスマンさんを見て首を傾げる。

それに書記長もいるけど。…え？




「今日は外交の件でな。まあ座れ」

『はあ、』



「今回の外交は予想より簡単にカタが付きそうだ。隣国の○○国との外交の付き添いにしようかと思ったが必要なくなった。」

『は？』


精一杯の殺意を込めて言う。

こいつ、私のこの毒に慣れた意味は何処いってん？私の苦労は？はあ？



「まあ待て」



すると横で書記長が資料を取り出し並べる。
ご苦労様ですほんまに。

労いの言葉を心の中でやんわり考え、その後資料に視線を向け絶句する。






　




　



　

『いや、あの……』
















そこに書かれていた内容に目を見開く。

呼吸が一瞬止まり、咄嗟に総統に視線をやった。




　




　



　

「パーティーに呼ばれた。」





『………』




「社交界デビューだ、"A"」

『っ、』






社交界デビュー。私に限ってそんな訳がないことはわかっているはず。

それなら、これは"素顔"での社交界デビュー。


私を本格的にこの国に縛りつけようとしている。

私の変装しない姿を世界に見せる事によって今後私が逃げた先では自由に動けなくなる。


素顔を見せられなくなるのは逃げた時辛い。




「いーっぱいおめかしするめう」





肩後ろからギュッと抱きしめ耳元で言われる。

びくっとした後にオスマンさんを見れば逃がさないと言うかのように、緑色のゾムさんより深い緑色の瞳と目が合い逸らす。

逸らした先に総統がいて、そこからまた更に逸らすと書記長と目が合った。


なので何処にも視線が向けられず結果下に落ち着いた。

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