112 ページ13
.Aside
体が熱くて、目を開ければシャオロンさんと目が合った。
するとさっきまで私に何をしていたのか物凄い汗が吹き出し、これ以上無い位にどもっている。
なんやこいつ、怖いわ。
「お、おお、おっ、はよっっ!?」
『…しゃお、しゃ、』
目を見開く。
あ、これあかん。変な声しか出てこおへん。
恐る恐るシャオロンさんの顔を見ればぴしり、と体を固めた後勢い良く私に布団を被せた。
「俺も男やからAにそういう欲ぐらいすんねんけど、それ以上に怖がってほしくないねん」
『……』
今俺見んといて、と言うシャオロンさんの指示に従って大人しくこの熱い布団を被る。
我慢してんのがアンタだけやないってのわかってんのかな。
「…はーっ、まじ無理つら……Aなるべく気配消しといてや存在認識するだけで無理やまじ」
『むり、』
「せやな」
むり、と言ってシャオロンさんの腕に抱きつく。
いっそ抱け。と視線を向けたら目を見開いた後チョップが落ちてきた。
『てっ、』
「アホ、まじちょ、アホ!誰か助けて!?」
『あつい、むり。あつい』
「かわええ!けど破壊力があかん!破壊神降臨しとるわどけ!」
『いややだいてえや、』
目を思いっきり閉じて口元片手で覆うのを見る。
効果抜群やないか。
『たすけてえや…』
「___無理や無理」
ぎゅーっと抱きしめられる。
軽い、はちみつの匂いと、毒と、その私のお腹にあたるそれに目眩がして、顔が赤くなって、シャオロンさんの方を見ればふーっと息を吐いている。
「ごめんな、不快やろうけど、これしか出来ん。俺も幹部やし、君も幹部や。耐えて」
シャオロンさんの胸に顔を埋め、ぐりぐりする。
目がマジや、これ以上やったらきっとされるんやろうけど、可哀想やし、やめたろ。
1938人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たい焼き - とっても面白かったです!オスマンがすっごい刺さりました!! (3月18日 18時) (レス) id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - あッ好き!!!!! (8月7日 16時) (レス) @page47 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
Saklsaki(プロフ) - こんな胸に来る作品を作って頂き有難うございます。もう泣くかと思いました。月の下り良かったですよ。神作品でした。自分もこんな作品を作れるように頑張りたいと思いました。 (2021年8月19日 17時) (レス) id: 7893269b23 (このIDを非表示/違反報告)
夏目。(プロフ) - すきです。番外編待っとります (2020年10月4日 3時) (レス) id: c6ffa1b029 (このIDを非表示/違反報告)
漢字ノートが終わらない小学生 - めっっっっっっちゃ私の性癖にこう、 『グサッ』的な感じで刺さります!!!! (2020年8月18日 15時) (レス) id: abb7299221 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:壱 | 作成日時:2019年12月19日 18時