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Aside
『……っ、』
ぱちり、と目を開ければ緑色のフードを被った男が。
誰だっけ。と記憶を探れば、ああ。ゾムさんか。と自問自答をする。
「……起きた？」
ベッドの前の椅子に腰掛け、こちらを覗き見る２つのペリドットと視線がぱちっ、と合う。
咄嗟に笑顔を貼り付け、おはようございます。と戯けて言えばゾムさんは真逆に表情を曇らせた。
「…ごめんな、女の子に無神経な事したわ。あんま男に良え思いしとらんの知ったった筈なのに」
『ふふ、全然ですよ。ゾムさんなら何されてもむしろ嬉しいんで』
「……」
誰がお前のことなんて信じられるものか。本心じゃないことなんてわかってるんだ。
そう思っていたら両頬に手が添えられて、ぴしりと体が固まる。
「怖がっとるやん。やっぱ」
『……』
「俺な、仕事とか容姿とかでまわりから怖がられるからしゃあないんやけど、お前から嫌われるんはどうしても嫌なんや」
ゾムさんが立ち上がり、私のことを見下ろす。
私は、ゾムさんの言葉に思考停止した。
そんな嘘、吐かれた事なかった。
「…トントンとのあの約束。それに該当するのは、トントンだけやないって知っとる？」
どんどん近くなる顔。顎を手で上に向ける手は振り払えるような力で。
さっき、嘘ついたからか。
感情を捻くれて捉えたから。
なんて考える事もなく、脳は、
さっきのゾムさんの言葉の方に働く。
『_____________なん、で』
なんで、私から嫌われたくないなんて言ったの。
あと1秒くらいでもうキスするであろう、近くなった時に呟く。
私の、この言葉不足のなんで、の意味をゾムさんは理解してくれたようで、
姿勢を戻して、私を見つめた後、気まずそうに視線を逸らして、そして顔を少し赤らめながら言った。
「__キスなんて、いくら美人でも好きな奴にしかしようとなんて思わんやろ」
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チンアナゴ(プロフ) - 88で呟きを聞いている人って誰なんですかね…？それともこれからのお話で明らかになるやつですか？ (2020年1月4日 10時) (
レス) id: 8599bbc4dc (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - もう........尊とすぎて語彙力が....次も楽しみです！！がんばってください！！！ (2019年12月8日 10時) (レス) id: 8776df8bdd (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - 闇鬼星さん» お気遣いありがとうございます。被害者出ない程度で悶えてもらえたら嬉しいです。 (2019年12月8日 9時) (レス) id: 58d763e253 (このIDを非表示/違反報告)
闇鬼星(プロフ) - 更新お疲れ様ですぅ…………ゾムさんが可愛すぎて悶えて妹にライダー○ックしてました( '-' )頭痛くならないほどに更新頑張ってください……超絶応援してますですはい (2019年12月8日 8時) (レス) id: a2f6134a7d (このIDを非表示/違反報告)
壱(プロフ) - かるたさん» 嬉しいですが痛いので倒れないでくださいね。 (2019年11月28日 4時) (レス) id: 58d763e253 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：壱
| 作成日時：2019年11月4日 16時
