【赤井秀一】【bl】燃ゆる花弁に口づけを (ページ40)

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38話ページ40

今後の俺たちの方針は決まった。今まで蹴ってきた見合い話を聞くこと、そして――

「ヤルなって鬼畜すぎンだろ」

と煙草を咥え、毒煙を吐く。これで既に一日十本は吸っていた。灰皿には煙草の山が積もり積もっている。
――そう、ストレスが溜まっているのである。

人間の３大欲求は睡眠欲、食欲、そしてせー欲に振り分けれているんだが……俺の場合断トツで飛び抜けているのが最後の欲求だ。

睡眠欲と食欲なんて元から薄いほうだ(かなも同様に)。しかし、せー欲は濃い。相手してもらえなかったら自慰をするし、だから俺は健気にも毎日せー欲だけは完璧に満たしていた。

それを禁止された。かなに。

いや、自慰はしてもいいらしいがそれの何が楽しい?お互いに満たし満たされるのがせー欲の真骨頂だろう。

「はぁー……チッ」

そんなこんなで機嫌が悪い。しかも、「外に出たらすぐに男みつけるでしょう」と、閉じ込められている。

ちなみに二人はいない。梟夜組の本部にいる。なので独りだ(組の見張りがいるが)。
散々こんな風に厳しくしているが、いざ俺が誘ったら折れるからである。
折れろ。

こんなんじゃいつか死んじまうっての。

怪訝そうに窓の外を見る。気持ちよく晴れた空は太陽のように眩しい。その窓の下には見張りの車が停まっている。

これで、もっとホネのあるやつだったら楽しかったのによ。

「ホネ、か……ははっイイコト思いついちゃった♡」