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____スキ ページ42

首にひんやりとした 冷たさを感じて重い瞼を開ける。


ここは...私の部屋?


丁寧に被せられた掛け布団と


首に当てられた冷たい手拭いから、誰かが私の看病をしてくれていることが分かる。



ひささんかな。迷惑ばっかりで申し訳ない。



そっと自分のおでこに手をやれば やはりまだ少し熱くて伊之助の言ってたことは正しかったんだと実感した。


不意に誰かの足音が近づいてきて、襖が静かにあけられた。


そっと 戸の方へ目をやれば、視界に入ってきた人物に私はぎょっとし、思わず再び目を閉じた。


_____彼に 寝たフリが通じるとは思えないけど。



黄色い羽織りにいつもよりも沈んだ表情の彼は間違いなく私の許嫁だ。


善逸が看病してくれているだなんて 思いもしなかった




善逸「...」



善逸は私の頭を優しく持ち上げ、首元にある手拭いを取って濡らし直す。


善逸の手がうなじに触れると体がビクリと反応しそうになったが、我慢した。



善逸はそっと隣に腰を下ろし、私の手をぎゅっと握った

それだけで安心して涙が出そうになる私は本当に

善逸のことが大好きなんだと思う



善逸「...あほ」




しーんと静まり返った部屋に善逸の声だけが響く。

あほって、誰に対する あほだろう。


...まあ、私しかいないだろうけど。



善逸「...起きてんなら言いなよ。」


『...バレてましたか』


善逸「心音が全然違うからすぐ分かるって」


こういう時の善逸の耳の良さはこちら側からすると大迷惑だ。隠し事も嘘も 善逸がパニック状態の時以外は通用しないんだから。



『ごめんね』


『迷惑ばっかりかけて』


私の言葉に善逸はぴくりと眉を動かし、不機嫌そうに顔を歪めた。



善逸「ちげぇよ。俺はそんなことで怒ってんじゃない」



きっと今の私の頭の中ははてなマークでいっぱいだ。



善逸「無理しすぎなの、さあやは昔っから」


善逸「1人でなんでも溜め込むし、頑張りすぎて自分の体調管理も出来なくなるし」


善逸「俺が止めたって、全然聞いてくれない。」


善逸は拗ねたように 、


そして 悲しそうに目を伏せた。


『でも、私が任務に行くことで救われる命があるんだよ』


誰かが笑顔で過ごせるなら、私の疲れなんかどうだっていい。


1人でも多くの命を救えるなら、それで。

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花炭 - ツンデレ可愛い! (2020年4月6日 7時) (レス) id: 1204e3a38d (このIDを非表示/違反報告)
- リクエスト面白かったです!!続編も頑張ってください!! (2020年3月7日 15時) (レス) id: 236dcf4985 (このIDを非表示/違反報告)
禰豆美(プロフ) - 珠那さん» 好きです、ありがとうございました!私の無茶ぶりを聞いてくれてありがとうございます!これからも頑張って下さい!!!!!!! (2020年3月6日 13時) (レス) id: c88b5278bc (このIDを非表示/違反報告)
珠那(プロフ) - アイリさん» ありがとうございます!!すみませんこのコメントとても嬉しいのですが、ツボに入ってしまって1人で早朝から笑ってますw 火雷神...最高の褒め言葉です(は)さあやちゃんの事も推してくれるなんて...ありがとうございます!!!ご期待に添えるよう頑張りますね^^ (2020年3月6日 6時) (レス) id: 585395257d (このIDを非表示/違反報告)
アイリ(プロフ) - 応援してます!!頑張ってください!!(頭おかしくてすいません…本当に面白いですっ!) (2020年3月6日 0時) (レス) id: 9994b3068f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:珠那 x他1人 | 作成日時:2020年1月29日 22時

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