____スキ ページ33
炭治郎「禰豆子を誘ってくれるのは嬉しいが、最近さあやの元気がないだろ?」
俺も心配なんだ、と呟く炭治郎
善逸「でででもっ、さあやは俺に怒ってるんだよ、」
善逸「...理由は、わからないけど、」
炭治郎「だったら尚更誘うべきだ!」
炭治郎「このままじゃ善逸も嫌だろ?」
...確かに炭治郎の言う通りだ。
さあやが何故怒ってるのか、
今までにない喧嘩のパターンだから知るのが怖くて逃げ回ってたけど。
ちゃんと、向き合わなきゃ。
禰豆子ちゃんが 頑張れ とでも言いたそうに俺の手をぎゅっと握った。
善逸「...俺、行ってくる」
2人にそう告げてそっとふすまに手をかけた。
耳を澄ませてさあやを探す
音を頼りに 屋敷内を歩き回っていると、
縁側に座ってつきを眺めるさあやの姿を見つけた
相変わらず美人だなぁ...
月を見上げながら 小さく息を吐く さあやは すごく綺麗だった。
澄んだ桃色の瞳に月明かりが差してキラキラと輝き、
いつもはしっかりと結われた髪も 下ろされていて、さらりと夜風でなびいている。
思わず声をかけるのを躊躇したが、意を決して近づいた
善逸「さあや、」
『...善逸』
どうしてここに、と言わんばかりに目を丸くさせている
善逸「...今暇?」
さあやは、小さく頷く
善逸「あのさ、よかったら これから 出かけない?」
自分でも顔が真っ赤になっているのがわかるくらい顔が熱い。
噛みそうになりながらも勢いに任せて伝えた。
『...いいよ』
さあやは少し考えてから そっと 呟いた。
俺は行こう、とさあやの手をとる。
禰豆子ちゃんの柔らかい手とは違って、薄く ひんやりとした鍛えられた手。
久しぶりに握るさあやの手に心臓がとび出そうだったけど無理して歩き出した。
『どこに行くの?』
善逸「この前 禰豆子ちゃんと散歩した時に綺麗なお花畑を見つけたんだ。ソコに行こうかなって」
『やった、お花大好き』
そう言って笑うさあやはいつもと違って優しい笑みを浮かべていて思わず胸が高鳴る。
ゆっくり、1歩 また 1歩と 足を進めた。
善逸「ついたよ」
『うわぁ...綺麗...。』
さあやは一面に広がる 花畑に目を輝かせ、座り込んで花と戯れ始めた。
花が風でふわりと揺れる度に さあやはくすぐったそうに くすくすと笑う。
その姿があまりにも可愛くて 頬が緩んでしまう。
出来れば、ずっと見ていたいと思うほど。
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花炭 - ツンデレ可愛い! (2020年4月6日 7時) (レス) id: 1204e3a38d (このIDを非表示/違反報告)
藤 - リクエスト面白かったです!!続編も頑張ってください!! (2020年3月7日 15時) (レス) id: 236dcf4985 (このIDを非表示/違反報告)
禰豆美(プロフ) - 珠那さん» 好きです、ありがとうございました!私の無茶ぶりを聞いてくれてありがとうございます!これからも頑張って下さい!!!!!!! (2020年3月6日 13時) (レス) id: c88b5278bc (このIDを非表示/違反報告)
珠那(プロフ) - アイリさん» ありがとうございます!!すみませんこのコメントとても嬉しいのですが、ツボに入ってしまって1人で早朝から笑ってますw 火雷神...最高の褒め言葉です(は)さあやちゃんの事も推してくれるなんて...ありがとうございます!!!ご期待に添えるよう頑張りますね^^ (2020年3月6日 6時) (レス) id: 585395257d (このIDを非表示/違反報告)
アイリ(プロフ) - 応援してます!!頑張ってください!!(頭おかしくてすいません…本当に面白いですっ!) (2020年3月6日 0時) (レス) id: 9994b3068f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠那 x他1人 | 作成日時:2020年1月29日 22時