SnowManの女の子17

悪い予感的中(向井康二) ページ13

ー向井ー






《永瀬廉 第44回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞！》





廉がずっと頑張ってたこと知ってたから、それを他の人が認めてくれてこういった形になれたのはすごく嬉しかった。




向『もしもーし』

永瀬『じーこやん。久しぶり』

向『ずっと会えてないもんな』



去年の年末は自宅で自粛しないといけなくて、みんなのことをテレビで観てることしか出来なかった。本当だったら年末の特番で廉にも会えたはずなのに、もうしばらく会えてない。



向『ニュース見た。おめでとうな』

永瀬『わーありがとう。嬉しい』

向『俺あの映画好きやったから嬉しいよ』

永瀬『受賞出来るように祈っててな』


でもノミネートされただけでも嬉しいんやけどね、って笑ってるけど廉だったらきっと受賞出来る気がすると思うんだけどな。それは本当に叶った時に言おう。



永瀬『近々メシ行こうよ』

向『そうやな行こう』

永瀬『Aちゃんも是非』

向『……』

永瀬『あれ？もしもーし』

向『ちょっとよく聞こえなかったわごめんな』



そうやん、忘れてたわ
廉がAちゃんを狙ってたこと。

こういう時はスルーするのが1番なわけで、『俺Aちゃんとご飯行きたいねん。頼むよじーこ』スマホから聞こえる廉の言葉を全てフルシカトしてたら『あ、そう言えばSnowManの移動車直ったん？』……なんで廉がそんなこと知ってんのやろ。



向『よく知ってるね、まぁあと1週間で戻ってくるらしいで』

永瀬『だってAちゃん帰れなくて俺らの移動車で帰ったんやもん』

向『……ハァッ？！！！』

永瀬『うわ！うるさ！！』

向『ちょっと！どういうことや？！』



聞いてない聞いてない聞いてない

Aちゃんがキンプリ車で帰ったことなんてマネージャーからも(サラ)ちゃんからも聞いてない

その様子だと聞いてないみたいだね(笑)って薄ら笑いしてる廉が安易に想像出来た



永瀬『たまたま近くにいたのが俺らだったわけで、ほんとたまたまなのよ』

向『ホンマかいな。……え、待って。ってことはキンプリ全員にAちゃん家知られた感じ？』

永瀬『ううん。Aちゃんは最後だから誰も知らない』

向『あー良かった。さすがマネージャーや』

永瀬『そこだけは必ず守ってくれって必死だったでお宅のマネージャーくん』




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