クロトの微笑。

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神父のことが知りたくなった。


藤「.....この教会は二人で？」

北「はい、シスターは幼い時から
　 ボクの面倒をみてくれていました」

藤「...神父、お名前は？」

北「あ、ボクは北山宏光と言います」



北山宏光さん………





ギリシャ神話と聖書は同じなのだろうか。

俺もクロト様のこと、調べてみたくなった。



藤「俺、藤ヶ谷太輔って言います.
　 あの、聖書とギリシャ神話って同じなんですか？」

北「いや、別物ですよ？
　 ただ単に、ボクがギリシャ神話に興味を
　 持っているだけで」

藤「あ、そうなんですね。
　 北山さんが楽しそうに話してくれるから
　 なんだか神様のこととか、興味が出てきました」





そして最後に北山さんが言ってくれた。


北「太輔さん...またここへいらして
　 くださいますか？」


＿ドキンっ

胸がときめいた。



北山さんが「太輔さん」って呼んでくれたことが嬉しい。


そして
またここへ来ていいの？

北山さんからまた来て欲しいって
言われてるみたいで……





俺の沈んだ心が
北山さんの言葉で一気に
救われたんだ。


満面の笑みで返事をした。








帰ったら北山さんが
教えてくれた神様のこと
調べて
もっといっぱい北山さんと
お話したい。




そして
これからもこの教会に来て
北山さんのこと知りたい。








ここに来るまで
絶望しかなかった俺が

まさかこんなに胸が弾む気持ちに
なれるなんて。



北山さん……



俺、なぜだろう。


目を閉じればあなたの事ばかり浮かぶんだ。

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