クロトの微笑。

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毎朝の事務作業を終え、いつも通り過ごしていた



教会の端っこのテーブルで
シスターと二人、シスターが焼いてくれた
シナモン味のクッキーとダージリンティーで
お茶タイム





シ「今日は誰か来ますかねぇ」

北「ん〜....どうだろうね」







人が来ることなんてほとんどない







だけど今日は、なにかが違った






優しい風が吹いたとき



少しだけど人の気配を感じたんだ







その予感は的中した






―ギィィィ.....






教会の扉が開いて、近づいてくる足音








その人は綺麗な顔をしていた




だけど、その顔はどこか悲しげで




服も汚れていた





着崩されたスーツがなんとも色っぽい






北「.....どうかされましたか？」





その人は言った





藤「俺って、この世界には必要のない
　 人間なんでしょうか」

北「えっ....」









奥からシスターが出てきて




シ「こちらへどうぞ」




その人を一番前の席へ誘った









藤「こんな山奥に、教会なんて
　 あったんですね」




この人はどうやら、都会からやってきた
人の様だった





北「ほとんど人は来ませんが、ボクが趣味で
　 やっているようなものです」

シ「どうぞ」



シスターは、その人にアールグレイの紅茶を入れた

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