【29】 ページ30
藤「俺はこれでっ....」
帰ろうと車のほうに足を向けた時だった
渉「はぁ..はぁ.....シスター！！」
シ「どうしました？」
息を切らした横尾さんが慌てた
顔して教会から出てきた
シ「どうしたんですか！？」
渉「みつがっ....んっ...みつが大変なんですっ！！」
藤「えっ....」
渉「すぐ来てくださいっ！」
シスターと横尾さんは、走って
教会へ入って行った
俺は......動けなかった
頭の中をグルグル廻るのは
さっきシスターから言われた、冷たい言葉達
俺の恋心は、あの言葉達によって
全否定されたんだ
北山さんには、会わないほうがいい
再び、車のほうへと足を向けた時だった
―ガシャーンッッッ！！！
教会の二階の部屋から聞こえた
物が割れる音
そして、シスターの悲鳴
心は動いていた
体だけが動かなくて
動けよ....俺の足っ....
渉「太輔さんっ！！
なにしてんだよ！」
藤「......」
自分でも思ってるよ
なにしてんだって。
藤「すいませんっ.....帰りますっ....」
渉「あんたっ！！....みつのこと好きなんだろ！？
いまのみつを救えるのはっ、あんたしかいないんだぞ！！」
藤「すいませんっ.......」
渉「見損なったよ....あんたのみつに対する想いは
そんなもんなんだな.....帰れっ....」
俺に投げられた言葉達は
まるでクロト様に言われているような気がした
俺が急ぎ過ぎて、ちゃんと愛せなかったから？
愛を......粗末にしたから？
答えてよ....
頼むからっ.....クロト様っ...
藤「......俺に微笑んでよっ.....」
俺はそう呟いて
赤信号の交差点に向かって
アクセルを踏んだんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 520人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「藤北」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
けぃ(プロフ) - しあわせいっぱいで感動でした！！続編楽しみにまっています！！ (2016年5月7日 2時) (
レス) id: 11740fd0f5 (このIDを非表示/違反報告)
えりりん(プロフ) - ２人の幸せそうな雰囲気にこっちまで嬉しくなりました(*´▽｀*)２人の愛がもっと深まっていくこと願っています！！更新楽しみに待ってます(〃ω〃) (2016年3月23日 7時) (レス) id: a68e2fe5e5 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクマカロン(プロフ) - こんばんは〜！ふたりが結ばれて良かったですぅ〜号泣…たいぴーならみっくんを幸せにできると私も思います！！ふたりの幸せを陰ながら見守らせていただきますねーっ♪♪♪ (2016年3月10日 19時) (レス) id: bd96ba48f3 (このIDを非表示/違反報告)
みちゅるん(プロフ) - んふふ､優しいキスだったのでしょうね｡｡｡海の近くでキスなんて素敵です(〃ﾉωﾉ)続き楽しみにゃーん♪ (2016年2月21日 7時) (レス) id: 10e12a2e6d (このIDを非表示/違反報告)
美沙都☆.:＊(プロフ) - けぃさん» 初めまして！こんばんは〜♪わぁい(*^^)ありがとうございます！！(≧▽≦)好きと言っていただけて、私も涼さんもすごく嬉しいです！切ないですよね(･･;)ですが！展開が動いてます♪これからもどうぞ宜しくお願いします(^^) (2016年2月21日 1時) (レス) id: 46dc3a2062 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：遥廻璃涼・美沙都☆.:＊
x他1人 | 作者ホームページ：http://yaplog.jp/2342876rh/
作成日時：2015年10月3日 1時
