クロトの微笑。

【17】 ページ18

渉「汚いなぁ！！」

北「んっ...ごめんごめん(笑)」



ハンカチで口元を拭いて



再び紅茶の口に含んだ








紅茶で茶色になったタオルを
水で洗いながら横尾さんはずっとニヤニヤ





北「な、なんだよっ....」






蛇口をぎゅっと閉めてタオルで
手を拭いて




ティーカップを拭きだした







渉「今日は？
　 なにか買っていく？」

北「買うのはちょっと.....」

渉「はいはい、持ってけ泥棒」

北「わぁーい！！」









棚に並んだたくさんのビン



茶葉が入っているんだ






北「これもいいなぁ〜..あ、これも....あっ...」







ふと閃いた




藤ヶ谷さんにプレゼントしようかな







でも、迷惑かな？





渉「プレゼント用にしましょうか？」





いつになく真剣な顔で聞いて来た







北「うっ....うんっ/////」








赤いリボンで結ばれた箱



横尾さんのセンスの良さが輝るラッピング





北「ありがとう、横尾さん！！///」

渉「みつ、なんか変わったね」

北「え？」

渉「なんか....前は人を信用できない
　 って感じだったけど.....
　 いまは信用できる人がいるみたいだし」

北「信用ってゆうか....」

渉「その人はきっと、みつの人生を
　 変えてくれる人だよ？
　 大切にね」

北「うんっ////」







茶色い箱を両手に抱えて店を出る時






渉「みつ！」

北「な、なに？」

渉「その人に、味の感想よろしく」

北「ふふっ////」






なんだか恋人を自慢した
ような気分だった

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