俺の部屋には妖怪が住んでいるようだ【BL】【オリジナル】

。。。参 ページ5

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『はぁ？ご主人だあ？』



なんなの、まじでこいつ



｢はい

私、この部屋に取り憑いているんですし、この部屋に住む人が居ればその人が自然とご主人になってしまうんですよね｣



『じゃあ、今のキスはなんなんだよ！！』



｢きす？なんですか、それ｣



は？こいつキスって単語知んないの？



『い、今の口付けのことだよ』



そしてそいつは三秒間、止まって



｢あぁ！

それはですね、私、妖怪なので人間の生気が吸えるんですよ

あなたの生気の味を確かめたかっただけです

それより、あなたの生気ってとても美味しいんですね｣



その、そのためだけに！！

俺のファーストキスが、奪われたのか…

しかも、男に…


それより、生気って寿命みたいなもんじゃねぇのか！？


ファーストキスと生気、どっちも奪われたのかよ！！！



『最悪だ……』



がっくりとうなだれる俺

しかしこいつは何事も無かったのように



｢あ、ご主人のこと教えてくださいよ｣



と、言い人差し指をぴんと立てにっこり笑う



『ん、あぁ、

俺は皐月A、よろしくな』



｢はい、ご主人｣



『てか、お前の名前は？』



｢名前？ありませんよ、そんなもの｣



名前、無ぇのか？

こいつって呼ぶと可哀相だよな、


名前かぁ、いざ考えると悩むな…



…うーん、、


あ、レントでいんじゃね？



『じゃあ、お前、今日からレントな』



｢レント？｣



『名前だよ、名前

なんだ、不満か？』



そう言うとレントは嬉しそうに笑って



｢いいえ、光栄です

ありがとうございます、ご主人｣



と、言った





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