首領の女 １１

真実 ページ35

A
『、、、ごめんなさい』

佐野
「なんで謝るの
悪いのはあっちじゃん」

A
『でも』

佐野
「Aはなにも悪くない
連れ去られた事に気付かなかったオレが悪い」

A
『そんな事ない！！
ダメなのは私なの！！
なにも抵抗出来なかった、、、
イヤなのに身体が全く動かなかった、、、』



















あの時の自分が
まるで自分じゃないみたいに言う事を聞かなくて
ただされるがままだった



















佐野
「一虎が躾だって言ってた、躾ってなに？」

A
『、、、引かない？』

佐野
「引かないから何されたか教えて」



















自分の右肩を差し恐る恐る話す



















A
『ここ、噛まれたら身体が言う事を聞かない
動かしたくても動かない
頭がボーッとして
一虎の言ってることが頭に響く
ダメな飼い犬だから
ご主人様である一虎の言うことを聞かないと殴られる
命令を聞きたくなくても
暗示にでも掛かったように
身体がその通りに動いてしまう
私に拒否権はない
ひとたび拒否する言葉を言ってしまうと
身体のどこかの骨が折られる
初めて会った時に足を折ってたのは
その日、私がイヤだと拒否したから
これが真実』



















飼い犬？
命令？
聞けば聞くほど狂ってると思ってしまう

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