恋は戦争【TH×You×JK】

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それから、必然的にAの姿を
教室で見かけることが増えた。





Aはいつも授業の5分前に来て、
最前列に座る。





俺みたいな不真面目な奴が座ったことのない
アリーナ席だ。





教室は、最後尾に向かって
座席の位置が段々と高くなってるから、
俺の席からでもAの後ろ姿がよく見える。





あの時と同じように、
背筋をピンと伸ばして、
たまに髪の毛を耳にかけたり、
隣の奴が落としたボールペンを拾ってあげたり。





てゆうか、隣の奴、
今わざと落としたよね。
Aに話しかけるきっかけ作りですか。






でも残念、Aはクソ真面目だから
授業中の私語は嫌いなんだよ。



ほら、撃沈した。
バーカ。






そもそも、最初からA狙いで
隣に座ったのも分かってたからね。




ここんとこ連日、席空いてないふりして
そわそわしてたもんな。





てゆうかアイツ、飲みサーの代表じゃなかったっけ。
乱交パーティーとか普通にやっちゃう系のサークル。




まさかA勧誘したりしないよな。
今渡した紙、クラブのイベントのチケットじゃないよな。





「ねーなんかテヒョン機嫌悪くない?」





隣の女の子が、俺の手に指を絡ませる。





「悪くないし。授業中話しかけてこないで」





チュッパチャップスを噛み砕いて
イライラを逃して。





…あれ。





何でイライラするんだっけ。





ただ、可愛くて、俺に気のない、
気の強い子が珍しかっただけじゃなかったっけ。





よく分かんないけど、
あの飲みサーは潰しておこう。





なんて思ってたら、Aが
真顔でチケットを突き返したのが見えて。







「…なんで急に機嫌良くなってんの?」






「ふふん、教えない」







そうゆうところが、なんか好きなんだよなー。

ってやっぱり俺、好きなんじゃん。

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