恋は戦争【TH×You×JK】

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「先に行っとくけど、俺は誰の味方でもないからね。俺は死ぬまで俺の味方。じゃーね」




ツー…ツー…ツー…。





意味が分からない。

でもなんとなく胸騒ぎがする。









それから一週間、




Aとはいつも通りバイトで会って、
少し話して、帰りがかぶったら送っていくっていう、
いつも通りのルーティンを繰り返してた。





突然そのルーティンが崩れたのは、
シフトの早番に遅刻しそうになって、
いつもとは違う近道を全力ダッシュしていた時。





「わっ…と!」





「すみませ…え。A?」




朝の10時前、男と歩いているAと
かち合ってしまった。




僕にぶつかりそうになったせいか、
手まで引かれて。





待って。
Aは素っぴんだし。
朝帰り…だよね?





で、隣りにいる黒髪の男はと見れば、
アシンメトリーの三白眼が涼しげで、



びっくりするくらい綺麗で、
なんとなく気だるそうな雰囲気を持った、
モテる男を煮詰めて固めたみたいな、そんな奴だった。


















「今日…」




『え?』




Aが不思議そうに僕を見た。





今日一緒にいたのがキスしてきた先輩?って
聞けたらどれだけ楽だろう。





付き合ったの?




あの人んちに泊まったんだ?って聞けたなら…。







「今日…暇だね」





でも、やっぱり無理だ。
聞けない。





答えが怖すぎて、
今の関係が壊れるのが嫌で。





『こういう日ってなぜかラストオーダー直前に何組か入ってくるよね』






Aが、いつも通りの顔で言った。





ナチュラルメイクも可愛いけど、
朝見た素っぴんも幼くて可愛かったなって思う。





あの人は、もっと近くでAのこの顔を見たのか、
そして触れたのか…。




あーモヤモヤする。









やっぱり駄目だ。
聞かないと聞かないで、
余計なことばかり考えてしまう。




だったらもう、聞いちゃえ。






玉砕覚悟でAの方を向いたその時、










「ジョングガー!ご飯食べに来たよー」





「え?ジミニヒョン?!」





派手な金髪をかきあげたヒョンが、
にっこり笑って僕に手を振った。



で、その後ろの人は…。







「お、Aだ!やっほー!ご飯しにきたよー!」





今朝、ぶつかりかけた気怠そうなイケメン野郎。






え?

え。

ヒョンの知り合いなの?

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