検索窓
今日:15 hit、昨日:22 hit、合計:62,186 hit

25 ページ25

エプロンを外して、
レポートの続きに戻る。



返事がないから振り向くと、
クソ真面目に胸に手を当てて悩んでるAが見えて、
笑ってしまった。

 

『お待たせしました』




「お疲れ」




Aが小走りで俺の所に駆け寄ってきた。

さっきの男達は、しばらく店の前で待ってたけど、
僕が睨み続けてたら、そそくさとどこかへ消えてった。




今日ほど体を鍛えておいて
よかったと思ったことはない。




「これ」






 
『え?』




「昨日のお礼」




焼菓子を渡すと、



『ありがとうございます』って、
また少しだけ笑ってくれた。




『あ、このためだったんですね。わざわざ待っていただかなくても…』



なんにも分かってなかったんだなと思って、ため息を一つ。



「それじゃ意味なかったんだよ。狙われてたんだから」




『? 何にですか』




「3卓の野郎ども」




『男性…なんていましたっけ?』





「あーもういいです」




意外とぼーっとしてるのか、
それとも人に興味がないのか。



もう、それならそれで仕方がない。
僕が守ればいいんだから。





「え?」
 



なんだその考えは。
僕が守るなんて…。




『どうかしました?』




Aが不思議そうに俺を見つめる。
僕も自分で自分が不思議で仕方ない。
一体何がどうなったらそんなことになるんだ。






「そ。そういやさ、歓迎会してなかったよね」




『別に大丈夫ですよ』
 



「いや、恒例だから今度の金曜日あたり誘われると思うよ」





『そうなんですね。そういう飲みの場って、あまり得意じゃないですけど…』




「ヒョンたち、優しいから大丈夫。僕も隣にいようか?」
 




『…そうですね、お願いします』






結構ですって言われると思ったのに、
予想外の返事にまた胸が高鳴った。




なんでこんなに庇護欲をそそられるんだろう。
頼られると体が熱くなる。
 



それから僕達は、コンビニでビールと缶酎ハイを買って、
公園のベンチで飲んだ。





「僕達、同い年だから敬語なしにしない?」




『うーん、慣れるまで時間かかりそうです』




「僕はAって呼ぶから、グクって呼んでよ」




『えー…』




「さん付けする度にデコピン一発」




『分かりました』




「敬語も以下同文」




『痛ッ!待って、指に何か硬いものつけてませんか?今すごく痛かったんですが…』



 

26→←24



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (225 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
720人がお気に入り
設定タグ:BTS , ジョングク , テヒョン   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

オサナイ(プロフ) -                   さん» コメントありがとうございます^⁠_⁠^停止してしまっていてすみません。。タイミング見ながら進めたいと思います! (2022年11月15日 0時) (レス) id: 2a01e4e00e (このIDを非表示/違反報告)
                   - 更新楽しみにしてます! (2022年11月12日 2時) (レス) id: cfb035f70c (このIDを非表示/違反報告)
オサナイ(プロフ) - ips403さん» いつも感想ありがとうございます♡こちら改行含め手直ししたいと思ってますー!自分でも話忘れてるのでお待ち下さいw (2022年8月25日 14時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ips403(プロフ) - オサナイさん、いつも作品楽しく何度も何度も読ませていただいております!言葉のチョイスや表現のセンスが素晴らしくてどんどん読み進めちゃいます!このお話しも大好きなのでお忙しいと思いますが更新楽しみにまってます❤️ (2022年8月21日 12時) (レス) @page28 id: 9fa96337fd (このIDを非表示/違反報告)
オサナイ(プロフ) - 猫のペルシャさん» わーありがとうございます!^_^更新停止してしまっているにも関わらず、ご評価頂けて嬉しいです^_^ (2022年8月3日 23時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:オサナイ | 作成日時:2022年1月8日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。