検索窓
今日:18 hit、昨日:22 hit、合計:62,189 hit

16 ページ16

困ったように笑って、
その笑顔がとても悲しそうで、
何か言おうとしたけど、





『そろそろ寝ませんか?洗面所借りますね』





これ以上踏み込むなと言わんばかりに、
席を外してしまった。




なんで、友達も恋人もいらないの?とか、
なんで一人がいいの?とか
聞きたいことは山ほどあるのに、言葉にできない。





言ったら傷つけてしまいそうで。
もう二度と、こっちを見て笑ってくれなくなる気がして。




「A」




『はい』




「これだけは言っておくね」




洗面所のドア越しに、伝えた。




「俺も、それから、きっとその友達も、Aのことが大好きだよ」




「本当に、これ、マジで」




「なんか、何が言いたいかわかんないけど」




「要は、無理やり一人になんなくていいんだよ」




「ってことが言いたかった」




「それだけ」






そっか。




俺のことを寂しいって言ったAも、
きっと寂しいんだ。




返事がないから心配になって、
ノックしようとすると、




「あだっ!!!」





急にドアが開いて、
顔面にクリティカルヒットした。





『えっ?!先輩?!すみません!!』





慌てたAが、
しゃがみこんだ俺に目線を合わせて、
ぐっと近づく。






ちょ。




ちょっとストップ。
この距離はだめだと思うのですが。






『ごめんなさい!突然開けてしまって』




あ、やべ。
すっぴん鬼可愛い。





「俺、おでこ取れてない?」





『大丈夫です、ついてます!痛かったですよね?!見せてください』




「わーーわーーッ!駄目ッ」








その、綺麗な手で、俺に触れないで。
俺、前科一犯だから。
我慢できなくなっちゃう。







『え、でも、腫れてませんか?』




「大丈夫、ちょっとくらい腫れてた方が似合うかなと思ってたんだ」





『どうゆうことですか?!』





あ、笑った。

Aが笑うときに、唇を触る癖が、好き。





もっともっと見たくなる。

あーーーーーー。
好きだなーもう。





今夜は生殺しナイトだ。

17→←15



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (225 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
720人がお気に入り
設定タグ:BTS , ジョングク , テヒョン   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

オサナイ(プロフ) -                   さん» コメントありがとうございます^⁠_⁠^停止してしまっていてすみません。。タイミング見ながら進めたいと思います! (2022年11月15日 0時) (レス) id: 2a01e4e00e (このIDを非表示/違反報告)
                   - 更新楽しみにしてます! (2022年11月12日 2時) (レス) id: cfb035f70c (このIDを非表示/違反報告)
オサナイ(プロフ) - ips403さん» いつも感想ありがとうございます♡こちら改行含め手直ししたいと思ってますー!自分でも話忘れてるのでお待ち下さいw (2022年8月25日 14時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ips403(プロフ) - オサナイさん、いつも作品楽しく何度も何度も読ませていただいております!言葉のチョイスや表現のセンスが素晴らしくてどんどん読み進めちゃいます!このお話しも大好きなのでお忙しいと思いますが更新楽しみにまってます❤️ (2022年8月21日 12時) (レス) @page28 id: 9fa96337fd (このIDを非表示/違反報告)
オサナイ(プロフ) - 猫のペルシャさん» わーありがとうございます!^_^更新停止してしまっているにも関わらず、ご評価頂けて嬉しいです^_^ (2022年8月3日 23時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:オサナイ | 作成日時:2022年1月8日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。