14.TH side ページ14
こんなことがあっていいんだろうか。
『あの、お風呂、借りました』
好きな子が、俺の家のシャワーを浴びて、
俺の服を着て、俺の目の前に立っている。
しかも夢の彼シャツ状態で。
きっと今日の山羊座はぶっちぎりで
一位だったに違いない。
『先輩?』
「ごめん、網膜に焼き付けてた」
『網膜?』
だぼだぼのシャツから、すらっと伸びる足。
シャツの裾は、見えるか見えないかの見えない寄り。
これくらいのスカートいつも履いてるんで大丈夫ですよってAは言うけど、やっぱりこれ履いてと、スウェットを渡した。
自分から家に誘っておいてなんだけど
これ以上俺を刺激しないで。
「俺もシャワー浴びてくるね。ソファーでくつろいでて。飲み物、そこ置いてるから好きなの飲んでいいよ」
ぶかぶかのスウェットを引きずるようにして、
Aがソファーに移動した。
露出が減って一安心かと思いきや、
缶やペットボトルのラベルを
まじまじと見て吟味している姿が
可愛くて悶そうになる。
見た目は可愛いのに芯があって強くて、
クールな癖に、たまに仕草が可愛くて。
Aは不思議。
熱いシャワーを浴びて部屋に戻ると、
Aが窓越しに雨を眺めていた。
『先輩といると、いっつも土砂降りになりますね』
「なんかそれ、俺のせいみたいじゃん笑。俺からしたらAがいるといっつも土砂降りだよ」
『ふふ、どっちのせいなんですかね』
あー
もう。可愛いな。
このまま背中に羽がはえて、
飛んでいけそう。
二人で取るに足りないことを話してるこの時間が、
こんなにも俺を満たしてくれる。
「Aんちはここからどれくらい?」
『二駅くらいです。さっきのコンビニはバイト先の近くで』
「マジか。じゃあもしかして、もう終電…」
『さっきなくなりました』
神様、仏様、ジミン様
どうもありがとう。
やましい気持ちがないと言えば嘘になるけど、
もう少しだけこうしていたかった。
「じゃあ、良かったら泊まっていって。俺ソファーで寝るし。心配だったらバスタブで寝てもいいよ!」
って、紳士な感じでしゃべってる俺の顔は
にやけてないでしょうか。
『ありがとうございます、じゃあ、お言葉に甘えて』
テーブルに置いてある、缶チューハイで、
何かよく分からないものに乾杯をして、
短い夜が始まった。
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ｵｻﾅｲ(プロフ) - さん» コメントありがとうございます^_^停止してしまっていてすみません。。タイミング見ながら進めたいと思います! (2022年11月15日 0時) (
レス) id: 2a01e4e00e (このIDを非表示/違反報告)
- 更新楽しみにしてます！ (2022年11月12日 2時) (レス) id: cfb035f70c (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - ips403さん» いつも感想ありがとうございます♡こちら改行含め手直ししたいと思ってますー!自分でも話忘れてるのでお待ち下さいw (2022年8月25日 14時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
ips403(プロフ) - ｵｻﾅｲさん、いつも作品楽しく何度も何度も読ませていただいております！言葉のチョイスや表現のセンスが素晴らしくてどんどん読み進めちゃいます！このお話しも大好きなのでお忙しいと思いますが更新楽しみにまってます❤️ (2022年8月21日 12時) (レス) @page28 id: 9fa96337fd (このIDを非表示/違反報告)
ｵｻﾅｲ(プロフ) - 猫のペルシャさん» わーありがとうございます!^_^更新停止してしまっているにも関わらず、ご評価頂けて嬉しいです^_^ (2022年8月3日 23時) (レス) id: c4780ee8d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｵｻﾅｲ
| 作成日時：2022年1月8日 21時
