最低な同居人【JK】

騙されやすそうな奴×JK ページ8

「るーむしぇあ!?しかも女のコと?!」






バーカウンターの向こう側で、ジンヒョンがオーバーリアクション気味に驚いた。





肘がジョッキに当たって、ビールがこぼれてる。






「一時的にですよ。新しい家が決まるまでの間だけです」







「にしても…寝るだけ寝てポイ捨てする冷酷非道なお前がよく女のコなんかと…」







「人聞きの悪いこと言わないでください。好きでも何でもないし、彼女にする気もないって最初に伝えてますよ。



それでもいいって言うから仕方なく一晩付き合ってあげてるんです」







ヒョンが煮込んだ牛すじのなんちゃらを頬張りながら、烏龍茶で流し込んだ。








今日は、あの同居人が作ったおかずと白米をたらふく食べたせいか、不思議と体調がいい。







最近忙しくてなかなかまともに食事をとれていなかったからかもしれない。







それにしても、45点って言った時のあの人の顔、笑えたな。







「好きになってほしいからお前に近づくんでしょうがー。もう少し控えなさいよ!お前に泣かされた女のコ達が僕のとこ泣きついてきて大変なんだからさー」







「僕だっていい迷惑です。会って一時間も経ってない、僕のことなんにも知らないような女に好きだのなんだの言われて…本当うざったい」






「まぁ、その顔だから仕方ないよね。僕も時々僕が恐ろしいもん、こんなにハンサムに生まれてきちゃって大丈夫かなって」








　
「ジンヒョンは頭の方を心配した方がいいと思います」








「ジョングガが冷たい…ヒョン泣いちゃう」





「はいはい」






そういえば、あの人はそんなことなかったな。








“会ったばかりのよく分からない他人と同居なんてできませんよッ。ね、チョンさん!”

　





いや、当たり前っちゃ当たり前なんだけど。







このバーで出会うような女は、所詮上辺だけのペラッペラな奴ばかりだから。







ちょっと新鮮だった、かな。

　




だから、この人となら一ヶ月くらい大丈夫かなって思ったんだよな。






まぁ、ただそれだけなんだけど。

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